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MCP(Model Context Protocol)とは?AIと外部ツールの連携を標準化する新規格を分かりやすく解説
· Plugy編集部
MCPとは何か?
MCP(Model Context Protocol) は、Anthropicが2024年11月に発表したオープン規格です。AIアシスタント(ClaudeなどのLLM)と外部ツール・データソースを安全かつ標準化された方法で接続するためのプロトコルです。
一言で表すなら「AIのためのUSB規格」。USBがどんなデバイスでも同じコネクタで繋げられるように、MCPはどんなAIクライアントでも同じ仕組みで外部ツールと連携できるようにします。
なぜMCPが生まれたのか
MCPが登場する以前、AIと外部ツールを連携させるには各ツールごとに専用のプラグインやAPI連携を実装する必要がありました。
- ChatGPTプラグイン(2023年)は特定のプラットフォーム専用で、他のAIからは使えない
- Function Calling(OpenAI)も同様に、アプリケーション側で個別実装が必要
- サービスが増えるほど実装・保守コストが指数関数的に増大する
MCPはこの問題を「標準規格」で解決します。一度MCPサーバーを作れば、MCP対応のどのAIクライアントからでも利用できます。
MCPのアーキテクチャ
MCPはクライアント ↔ サーバーモデルで動作します。

MCPサーバーが提供する3つの機能
| 機能 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| Tools(ツール) | AIが呼び出せる関数・操作 | 「ファイルを作成する」「PRを作成する」 |
| Resources(リソース) | AIが参照できるデータ | 「このファイルの内容を読む」 |
| Prompts(プロンプト) | 再利用可能なプロンプトテンプレート | 「コードレビューのテンプレートを使う」 |
ChatGPTプラグインとの違い
| 比較項目 | ChatGPTプラグイン | MCP |
|---|---|---|
| 対応クライアント | ChatGPTのみ | Claude Desktop, Cursor, Cline, Windsurf等 |
| オープン規格 | ✗(OpenAI独自) | ✅(オープンソース) |
| ローカル実行 | ✗ | ✅(サーバーをローカルで動かせる) |
| 現在の状態 | サービス終了(2024年4月) | 急速に普及中 |
MCPはプラットフォームに依存しないオープン規格であり、エコシステムの成長が見込まれます。
代表的なMCPサーバー
開発・エンジニアリング系
- GitHub MCP — Issue・PR・コードの操作をAIに依頼できる
- Filesystem MCP — ローカルファイルの読み書きをAIが直接実行
- PostgreSQL MCP — データベースのクエリ・スキーマ確認
日本のビジネス系SaaS
- freee MCP — 経費精算・請求書・仕訳をAIが自動化
- SmartHR MCP — 勤怠管理・従業員情報の操作
- Slack MCP — チャンネル投稿・検索をAIが代行
AIスキル拡張系
- Memory MCP — AIに長期記憶を持たせる
- Sequential Thinking MCP — 複雑な問題を段階的に推論させる
- Fetch MCP — 任意のWebページをAIが読み取る
MCP対応クライアント
MCPを利用するには、MCP対応のAIクライアントが必要です。2026年3月時点での主要クライアントは以下の通りです。
- Claude Desktop — Anthropic公式。最も多くのMCPに対応
- Cursor — AIコードエディタ。開発系MCPと相性が良い
- Cline — VSCode拡張。ローカルファイル操作が得意
- Windsurf — Codeium製のAIエディタ
まとめ
MCPは「AIと外部ツールをつなぐ標準規格」として、今後のAIエコシステムの中心的なインフラになりつつあります。
特に日本のビジネス環境では、freee・SmartHR・kintone等の国内SaaSとMCPの組み合わせにより、経理・人事・プロジェクト管理の業務をAIが代行できるようになります。
Plugyでは、日本のエンジニア・ビジネスパーソン向けに各MCPサーバーの導入方法と活用事例を詳しく紹介しています。気になるMCPをぜひ試してみてください。