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ChatGPTやClaudeを毎日使っている。それなのに、ふと立ち止まると「なんだか仕事はそんなに変わっていないな」と感じる——そんな経験はありませんか。
AIが賢いことは分かっている。でも自分の仕事は変わらない。この「もどかしさ」には、実はとても単純な理由があります。
この記事では、その正体と、無理なく続けられる解決策を、できるだけかみくだいて説明します。専門用語が出てきたら AI用語辞典 も使ってください。
こんな感覚、ありませんか?
エンジニアの方なら、こんな瞬間があるかもしれません。
「また同じことを説明させられた。コンテキストが切れるたびにゼロから……」 「プロンプトをどう書けばいいか考えるのに、もう疲れた」 「AIと会話しながら作っていたら、気づけば仕様の迷子になっていた」
ビジネス職の方なら、こんな経験かもしれません。
「ChatGPTに相談すると盛り上がるのに、翌朝には何も動いていない」 「AIに頼もうとすると、何て言えばいいか分からなくて結局自分でやった」 「3日間使って、また元のNotionに戻ってしまった」
立場は違っても、根っこは同じ一つの問題につながっています。
根本原因:AIは「記憶を持たない一発屋」だった
AIとの会話を思い出してください。チャットを閉じた瞬間、AIはほとんどを忘れます。あなたのプロジェクト背景も、昨日決めた方針も、「次回はこうしよう」という約束も。
これが「仕事が変わらない」大きな理由です。どんなに賢いAIでも、毎回ゼロから始まる構造になっているからです。この構造をそのままにしてプロンプトだけを磨き続けても、消えていく前提の上に積み上げることになります。
解決策:AIの「外側」に記憶を作る
考え方はシンプルです。
AIに記憶を持たせようとするのをやめて、AIの外側に記憶を作る。
プロジェクトの背景・意思決定・TODO・ルールを、AIが毎回参照できるファイルとして残しておく。そうすれば、セッションが切れても記憶のほうは消えません。
この「外側の記憶」を、決まった形のフォルダとして用意してくれるのが cc-company です。
cc-company とは?
cc-company は、Claude Code 上で動く「仮想会社組織」プラグインです。
プロジェクトのフォルダに .company/ という場所を作り、まず「秘書」を一人だけ置きます。経理・開発・広報といった他の部署は最初からは作らず、同じ相談が増えてきたときに秘書のほうから「部署を作りましょうか?」と提案して増やす——必要な分だけ育っていく作りです。
使い方は一言だけ。
/company
これだけで、AIが「あなたの会社の秘書」として起動し、最初に事業の背景を2問だけ聞いてきます。答えると、あなた専用の作業フォルダができあがります。
たとえば「架空のカフェ『庭のカフェ』のサイトを直す」プロジェクトなら、こんな構造が生まれます。
niwa-cafe-website/
└── .company/
├── CLAUDE.md ← 「カフェの世界観・NG表現・ターゲット」を定義
└── secretary/
├── todos/
│ └── 2026-04-13.md ← 「トップのコピー修正」「予約ボタンの色変更」
└── notes/
└── 2026-04-13-decisions.md ← 「フォントはNoto Serif JPに統一(和の雰囲気のため)」
翌日また /company と呼べば、秘書はこのファイルを読み込んで「昨日の続き」から始めてくれます。カフェのコンセプトも、昨日の決定も、フォルダが覚えています。
/company と話しかける
やりたいことを、思ったまま日本語で伝える。
記憶を読み込む
`.company/` の中身を読んで「昨日の続き」を把握する。
背景・決定・TODOを残す
話した内容や決めたことをファイルに書き出す。
文脈が消えない
セッションが切れても、次回はここから始められる。
エンジニアが得られること
先ほどのカフェの例なら、「サイトをどう実装したか」の意思決定ログを残せます。
## 2026-04-13 の意思決定
- フレームワーク: Next.js を選択
**Why:** 静的サイト生成とCMS連携の両立が必要だったため
- デプロイ: Vercel
**Why:** 無料枠で十分。CI/CDが自動化される
3ヶ月後に「なぜこの実装にしたのか」を見返せます。セッションが切れても、ファイルは残ります。
- コンテキスト崩壊の解消: 毎回の再説明が要らなくなる
- プロンプト省力化:
CLAUDE.mdにルールを書けば、毎回の指示が減る - 意思決定の透明化: Why付きの記録で「仕様の迷子」を防ぐ
ビジネス層が得られること
ビジネス担当の方がカフェのプロジェクトで使う場面なら、こんな対話になります。
/company
秘書: こんにちは!今日は何からはじめますか?
あなた: 今日やることを整理したい
秘書: 承知しました。昨日の続きから確認します。
「メニューページの文章修正」が残っていますね。
他に追加することはありますか?
コードは書きません。ターミナル(黒い画面)を触るのも、最初のインストールのときだけです。
- 指示の言語化が不要: 思ったまま話しかければ、秘書が拾って整理してくれる
- タスク管理が続く: 会話が終わっても
todos/に記録が残り続ける - 壁打ち→実行が地続き: 話したアイデアを、秘書がそのままTODOに変えてくれる
導入ステップ(3ステップ)
Claude Code をインストールする
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
このコマンドには Node.js(無料の土台ソフト・用語辞典参照)が必要です。入っていない場合や、他のインストール方法を知りたい場合は Claude Code 公式のセットアップ手順 を参照してください。
「黒い画面」が不安な方へ
ターミナル(黒い画面)を使うのは、この導入のときだけです。どれもコマンドをコピー&ペーストして Enter を押すだけなので、構えなくて大丈夫です。
cc-company をインストールする
Claude Code を起動し、以下の2つを順に実行します(マーケットプレイスを追加してから、プラグインを入れます)。
/plugin marketplace add Shin-sibainu/cc-company
/plugin install company@cc-company
/company で開始する
プロジェクトのフォルダで Claude Code を開き、/company と打ちます。
/company
秘書が「はじめまして」と挨拶し、事業の背景を2問だけ聞いてきます。答えるだけで、あなた専用の作業フォルダが完成します。
向いている人・向かない人
- 前提: cc-company は Claude Code(ターミナルで動くAIツール)の上で動きます。スマホやブラウザのChatGPTだけで完結させたい方には向きません。
- できること/できないこと: これは「文脈を覚えておく土台」です。AIが勝手に仕事を全部片づける自動化ツールではありません。実際の作業は、これまでどおりAIとの対話で進めます。
- 対応OS: Claude Code は Windows・Mac・Linux に対応しています。
まとめ
AIが「仕事を変えてくれない」のは、AIが賢くないからではなく、AIに記憶がないからです。cc-company は、その記憶をAIの外側のファイルに置くことで、文脈が消えない状態を作ります。エンジニアには「続きから書ける開発環境」を、ビジネス層には「盛り上がって終わらないAI秘書」を。
なお、Plugy編集部もこのサイトの運営の進行管理に cc-company を使っています。日々の作業の中で実際に役立っているからこそ紹介しています。
まずは /company の一言から試してみてください。
- cc-company の詳細・設定
- 用語が分からないときは AI用語辞典
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