Maps Grounding Lite
- 最終確認:
- 2026-05-25
- ライセンス:
- Proprietary(Google 公式ホスト)
Google Maps とは
Google Maps は、世界中で利用されている地図・経路探索プラットフォームです。住所検索・ルート案内・周辺施設検索・天気情報など、移動と場所に関する情報を網羅的に提供します。
開発者向けには Google Maps Platform として API が公開されており、企業のシステムや AI エージェントから「地図情報を機械的に問い合わせる」用途で広く使われています。
Google Maps × AI でできること
この MCP サーバーを導入すると、Google Maps Platform に AI への一言でアクセスできます。
📍 場所を探す
「渋谷駅周辺で評価の高いランチを3件教えて」
→ Places データから AI 生成サマリ付きで提示
🚗 ルートを引く
「東京駅から大阪駅まで車で移動した場合の所要時間と距離は?」
→ Google Maps の経路データで即座に回答
🌤️ 天気を調べる
「今日の福岡の天気と降水確率は?」
→ 現在気温・時間別・日別予報をまとめて取得
🗓️ 移動計画を組む
「月曜日に東京→大阪、火曜日に大阪→福岡へ移動するスケジュールを組んで」
→ 複数区間の距離・所要時間を一括取得して計画化
提供される主なツール
Maps Grounding Lite が公式に提供するツール(公式リファレンス明記範囲):
| ツール名 | 役割 |
|---|---|
search_places | 場所・施設・住所・観光地など、Google Maps 関連の検索リクエストに応える |
lookup_weather | 現在の天気・時間別予報・日別予報を含む包括的な気象データを取得 |
compute_routes | 出発地と目的地を指定して移動経路(車・徒歩等)を計算 |
compute_routes は出発地・目的地間の経路を計算しますが、公式リファレンスによりリアルタイム交通情報・逐次ナビゲーション・ターンバイターンの経路案内は提供しません。
Maps Grounding Lite について
Maps Grounding Lite は、Google 社が公式に提供するリモート型 MCP サーバーです。正式名称は「Google Maps Platform Grounding Lite」で、Google Maps Platform の信頼できる地理空間データ(Places / Weather / Routes)を AI エージェントから直接利用できます。
コミュニティ製の旧 @modelcontextprotocol/server-google-maps(MCP プロトコル元の reference 実装・現在 archived)とは別に、Google 公式が 2026 年に Google-managed MCP サービスの一部として提供開始したものです。ハルシネーションのない場所・経路・天気の回答を AI に提供する設計です。
スペック
- 配布形態: リモート型 MCP サーバー(Google 管理・ローカルインストール不要)
- エンドポイント:
https://mapstools.googleapis.com/mcp - 認証: API キー(
X-Goog-Api-Keyヘッダ)または OAuth 2.0(スコープ:https://www.googleapis.com/auth/maps-platform.mapstools) - 提供元: Google(Google Maps Platform 公式)
- 対応範囲: Places 検索 / 天気情報 / ルート計算
- 公式ドキュメント: developers.google.com/maps/ai/grounding-lite
導入手順
前提条件
- Google Cloud Project(Maps Grounding Lite API を有効化)
- Google Maps API キー
- Gemini CLI 以外のクライアント(Claude Desktop / Cursor / Cline)を使う場合は Node.js 18 以上
ステップ
- Google Cloud Console でプロジェクトを作成(または既存を選択)
- 「API とサービス」→「ライブラリ」で Maps Grounding Lite API を有効化
- 「API とサービス」→「認証情報」で API キーを作成
- ページ上部のタブから使用環境(Claude Desktop / Cursor / Cline)を選択し、JSON 設定をコピー
<YOUR_GOOGLE_MAPS_API_KEY>を発行した API キーに置き換え- コピーした JSON を設定ファイル(claude_desktop_config.json など)に追記して保存
- クライアントを再起動
Gemini CLI を使う場合は gemini mcp add コマンドで設定可能です。詳細は公式ドキュメントを参照してください。
注意事項
- API キーは秘密情報です。ソースコードやチャット履歴に含めないよう注意し、環境変数または
.envファイルで管理してください。 - 公式呼称について: 本ページの製品名は Google 公式の literal「Maps Grounding Lite」(正式名: Google Maps Platform Grounding Lite)に準拠しています。サービス本体である「Google Maps」とは概念的に区別されます。
- 従量課金制: Maps Grounding Lite は 1 リクエスト = 1 課金イベントとして計上されます。本番運用前に Google Cloud Console で予算アラート・割り当て上限を設定してください。料金詳細は公式料金ページで確認できます。
- 実験的 API: Resolution API(位置解決系)は執筆時点で実験段階のため無料です。GA 移行に伴い課金対象になる可能性があります。
- 対応クライアント: 公式に主要サポートされているのは Gemini CLI および ADK(Agent Development Kit) です。Claude Desktop / Cursor / Cline では
mcp-remoteブリッジ経由で利用します(汎用 MCP 互換)。 - 正確性: AI が返す回答の正確性は Google のデータに依存します。重要な移動・営業判断の前に公式 Google Maps アプリで最新情報を確認してください。
設定方法
MCP は、お使いの対応アプリ(クライアント)に下記の設定を貼り付けて使います。 タブからアプリを選び、表示された設定をコピーしてください。
Claude Desktop: Anthropic 公式のデスクトップ版 Claude アプリ
{
"mcpServers": {
"google-maps": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"mcp-remote",
"https://mapstools.googleapis.com/mcp",
"--header",
"X-Goog-Api-Key:${GOOGLE_MAPS_API_KEY}"
],
"env": {
"GOOGLE_MAPS_API_KEY": "<YOUR_GOOGLE_MAPS_API_KEY>"
}
}
}
}
Cursor: AI 機能を内蔵したコードエディタ
{
"mcpServers": {
"google-maps": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"mcp-remote",
"https://mapstools.googleapis.com/mcp",
"--header",
"X-Goog-Api-Key:${GOOGLE_MAPS_API_KEY}"
],
"env": {
"GOOGLE_MAPS_API_KEY": "<YOUR_GOOGLE_MAPS_API_KEY>"
}
}
}
}
Cline: VS Code に追加する AI アシスタント拡張
{
"mcpServers": {
"google-maps": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"mcp-remote",
"https://mapstools.googleapis.com/mcp",
"--header",
"X-Goog-Api-Key:${GOOGLE_MAPS_API_KEY}"
],
"env": {
"GOOGLE_MAPS_API_KEY": "<YOUR_GOOGLE_MAPS_API_KEY>"
}
}
}
}
主なユースケース
- 「東京駅から大阪駅まで車で移動した場合の所要時間と距離は?」と AI に聞くと、Google Maps の信頼できる経路データで即座に回答してくれる
- 「渋谷駅周辺で評価の高いランチを3件教えて」と頼むと、Google Maps の Places データから AI 生成サマリ付きで提示してくれる
- 「今日の福岡の天気と降水確率は?」と聞くと、Google の天気データから現在気温・時間別・日別予報をまとめて返してくれる
- 営業先リストや出張計画など、複数地点の距離・所要時間を AI に一括計算させて移動計画を立てられる
プラットフォーム別の注意事項
- Windows:PowerShell で環境変数を設定する場合は `$env:GOOGLE_MAPS_API_KEY = '...'` を使用してください。
- :Gemini CLI を使う場合は Google 公式の `gemini mcp add` コマンドで設定できます(公式ドキュメント参照)。Claude Desktop / Cursor / Cline では `mcp-remote` ブリッジ経由で `X-Goog-Api-Key` ヘッダを付与してアクセスします。