Excel MCP Server
- 最終確認:
- 2026-05-25
- ライセンス:
- MIT
Excel とは
Microsoft Excel は、世界中で最も広く使われている表計算ソフトです。請求書・売上集計・在庫管理・営業データ分析・財務レポート・スケジュール管理など、「表とグラフで業務を回す」あらゆる場面で使われており、特に日本企業では Excel ファイル(xlsx / xlsm)の受け渡しが日常業務の中心に位置しています。
Excel のファイル形式(xlsx)は実は OSS の openpyxl 等のライブラリで操作可能で、Excel 本体をインストールしていない環境からでも読み書き・数式・書式・グラフ・ピボットテーブルなどを操作できます。本 MCP はこの openpyxl をベースに、AI が Excel ファイルを直接編集できるようにします。
Excel × AI でできること
この MCP サーバーを導入すると、Excel ファイルの操作を AI への一言で実行できます。
📊 ピボットテーブル生成
「この売上 CSV を月次ピボットテーブルにして」
→ read_data_from_excel + create_pivot_table で自動生成
📝 数式 + 書式
「B 列に SUM 式を入れて、ヘッダーを太字 + 背景色付きに」
→ apply_formula + format_range で加工
📈 グラフ作成
「Q1 の売上から折れ線グラフを作って別シートに」
→ create_chart でビジュアル化
📚 ブック統合
「jan.xlsx / feb.xlsx / mar.xlsx を 1 つに統合」
→ copy_worksheet でブック横断編集
提供される主なツール
Excel MCP Server が公式に提供するツール(TOOLS.md から逐語抽出した 25 ツール・>8 のため機能カテゴリ整理):
| 機能カテゴリ | 主なツール |
|---|---|
| ワークブック / シート操作 | create_workbook / create_worksheet / get_workbook_metadata / copy_worksheet / delete_worksheet / rename_worksheet |
| データ読み書き | read_data_from_excel / write_data_to_excel |
| 数式 | apply_formula(数式適用) / validate_formula_syntax(文法検証) |
| 書式・セル結合 | format_range(フォント・色・罫線等) / merge_cells / unmerge_cells / get_merged_cells |
| グラフ・ピボット・テーブル | create_chart / create_pivot_table / create_table(ネイティブ Excel テーブル変換) |
| 範囲操作 | copy_range / delete_range / validate_excel_range |
| バリデーション | get_data_validation_info(入力規則取得) |
| 行・列操作 | insert_rows / insert_columns / delete_sheet_rows / delete_sheet_columns |
「ワークブック / データ / 数式 / 書式 / グラフ / ピボット」の Excel 業務操作の主要機能をすべてカバーする構成です。
Excel MCP Server について
Excel MCP Server は、Haris Musa 氏が公開する Python 製のコミュニティ製 MCP サーバーです(PyPI: excel-mcp-server / GitHub: haris-musa/excel-mcp-server / MIT ライセンス)。Microsoft 公式ではない点に注意してください(Microsoft 自身は Excel API/Graph API ベースの別の MCP を提供する可能性あり)。
openpyxl ライブラリをベースに xlsx / xlsm ファイルを直接操作するため、Microsoft Excel 本体のインストールは不要です。ローカル接続(stdio)モードでローカル起動するほか、HTTP 経由接続(streamable-http)モードでリモート MCP としても動作するため、複数の AI クライアントから同じ Excel ファイルを共同編集することもできます。
スペック
- 配布形態: PyPI パッケージ(
excel-mcp-server)+uvxランナー(Python 3.10+) - 認証: 不要(ローカルファイル処理)
- 動作モード: ローカル接続(stdio・ローカル)/ HTTP 経由接続(streamable-http・リモート)
- 提供元: コミュニティ実装(haris-musa/excel-mcp-server)/ MIT
- 対応範囲: xlsx / xlsm の読み書き・数式・書式・グラフ・ピボット・テーブル変換
- 公式リポジトリ: github.com/haris-musa/excel-mcp-server
導入手順
前提条件
- uv がインストール済みであること(推奨 /
uvxコマンドを利用)- macOS/Linux:
curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh - Windows:
powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://astral.sh/uv/install.ps1 | iex"
- macOS/Linux:
ステップ
- ページ上部のタブから使用環境(Claude Desktop / Cursor / Cline)を選択し、JSON 設定をコピー
- コピーした JSON を設定ファイル(
claude_desktop_config.jsonなど)に追記して保存 - クライアントを再起動
uvx が PyPI から excel-mcp-server を自動取得・起動します。
リモート起動する場合(streamable-http モード)
EXCEL_FILES_PATH=/path/to/excel_files FASTMCP_PORT=8017 uvx excel-mcp-server streamable-http
起動後、HTTP transport 対応クライアントから http://<host>:8017/ で接続できます。
注意事項
- Python 3.10 以上が必要です(pyproject.toml で
requires-python = ">=3.10"を明記)。 EXCEL_FILES_PATH(ファイル保管場所・未設定時は./excel_files)はstreamable-http/ SSE モード専用です。stdio モードでは各ツール呼び出しでファイルパスを直接渡すためEXCEL_FILES_PATHの設定は不要です。- 主要な依存パッケージは
openpyxl/fastmcp/mcp[cli]/typer。インストールはuvx経由なら自動で解決されます。 - SSE transport は公式に deprecatedされており、リモート利用時は
streamable-httpモードが推奨です。 - 本サーバーはコミュニティ実装(haris-musa 氏)です。Microsoft 公式提供ではありません(OSS としての MIT ライセンス)。
設定方法
MCP は、お使いの対応アプリ(クライアント)に下記の設定を貼り付けて使います。 タブからアプリを選び、表示された設定をコピーしてください。
Claude Desktop: Anthropic 公式のデスクトップ版 Claude アプリ
{
"mcpServers": {
"excel": {
"command": "uvx",
"args": ["excel-mcp-server", "stdio"]
}
}
}
Cursor: AI 機能を内蔵したコードエディタ
{
"mcpServers": {
"excel": {
"command": "uvx",
"args": ["excel-mcp-server", "stdio"]
}
}
}
Cline: VS Code に追加する AI アシスタント拡張
{
"mcpServers": {
"excel": {
"command": "uvx",
"args": ["excel-mcp-server", "stdio"]
}
}
}
主なユースケース
- 「この売上 CSV を月次ピボットテーブルにして」と頼むと、`read_data_from_excel` + `create_pivot_table` で自動生成してくれる
- 「B 列に合計の数式を入れて、ヘッダー行を太字に」と頼むと、書式付き加工を AI が完結してくれる
- 「これらの数値から月次推移グラフを作って」と頼むと `create_chart` でビジュアル化してくれる
- 「複数の Excel ブックを統合して、シートをまとめて」とブック横断編集も AI に任せられる
- `streamable-http` モードで起動し、複数 AI クライアントから同じ Excel をリモート編集できる
プラットフォーム別の注意事項
- Windows:PowerShell からの `uvx` 実行に追加設定は不要です。Microsoft Excel のインストールも不要で、openpyxl が xlsx/xlsm を直接操作します。
- :`uvx excel-mcp-server streamable-http` で起動するとリモート MCP として動作します。ポートは `FASTMCP_PORT`(デフォルト 8017)、ファイル保管場所は `EXCEL_FILES_PATH`(デフォルト `./excel_files`)で設定可能。