Airtable とは
Airtable は、プログラミングなしで「データベース付きの業務アプリ」を作れるノーコードツールです。見た目は表計算ソフトに近いですが、レコード(行)・フィールド(列)・ビュー・リレーションを使って、営業リスト・案件管理・問い合わせ管理・コンテンツカレンダー・在庫表など、チームの業務データを構造化して管理できます。営業・企画・マーケ・総務など非エンジニアのチームに広く使われているのが特徴です。
本 MCP は、この Airtable のデータベースを AI から自然言語で操作できるようにする コミュニティ製のサーバーです(MCP 作者 domdomegg による実装)。「あの案件テーブルの今月分を抽出して」「この問い合わせを1件追加して」を、AI への一言で実行できます。
これは Airtable 社の公式ツールではなく、有志が作った非公式ツールです(Airtable の無料プランでも使えます)。
Airtable × AI でできること
この MCP サーバーを導入すると、Airtable のデータを AI への一言で操作できます。
🔍 レコードを検索・取得
「営業リストから今月の新規見込み客を抽出して」
→ list_records / search_records が条件付きでレコードを取得
(filterByFormula や検索語、フィールド指定で絞り込み可)
✍️ レコードを追加・更新・削除
「この問い合わせを案件テーブルに1件追加して」
→ create_record で新規作成。update_records で複数更新、delete_records で削除
🗂 ベース・テーブル構成を把握
「このベースのテーブルと項目を一覧で」
→ list_bases / list_tables / describe_table で構造を取得
🧱 テーブル・項目・コメント・添付
「新しい管理テーブルと項目を作って」「このレコードにコメント」「画像を添付」
→ create_table / create_field / create_comment / upload_attachment
提供される 16 ツール
Airtable MCP Server が提供するツール(公式 README + ソース src/tools/index.ts の registerAll を確認)。README は 15 ツールを記載していますが、ソースには添付アップロードの upload_attachment を加えた 16 個が登録されています。
| 区分 | ツール名 | 機能 |
|---|---|---|
| レコード取得 | list_records | テーブルのレコード一覧(filterByFormula・件数指定可) |
| レコード取得 | search_records | レコードをテキスト検索(フィールド指定可) |
| レコード取得 | get_record | レコード ID 指定で 1 件取得 |
| レコード書込 | create_record | レコードを新規作成 |
| レコード書込 | update_records | 複数レコードを更新 |
| レコード書込 | delete_records | 複数レコードを削除 |
| 構成把握 | list_bases | アクセス可能なベース一覧 |
| 構成把握 | list_tables | ベース内のテーブル一覧 |
| 構成把握 | describe_table | 特定テーブルの詳細 |
| スキーマ編集 | create_table | テーブルを新規作成 |
| スキーマ編集 | update_table | テーブル名・説明を更新 |
| スキーマ編集 | create_field | フィールドを新規作成 |
| スキーマ編集 | update_field | フィールド名・説明を更新 |
| コメント | create_comment | レコードにコメント(スレッド返信可) |
| コメント | list_comments | レコードのコメント一覧 |
| 添付 | upload_attachment | レコードに添付ファイルをアップロード |
Airtable MCP Server について
本 MCP は、MCP 作者 domdomegg による TypeScript 製コミュニティ実装です。Airtable 社公式ではありませんが、npm で広く使われており(v1.13.0・Star 444・MIT)、各クライアントのワンクリック導入にも対応しています。
スペック
- 配布形態: npm(
npx -y airtable-mcp-server)/ Claude Desktop 拡張ブラウザ・Cursor ワンクリック・Cline マーケットプレイス - npm:
airtable-mcp-server(v1.13.0・2026-03-07 公開) - 実行形態: 標準入出力(stdio)型。
MCP_TRANSPORT=httpで HTTP モードも可(認証なしのため要リバースプロキシ) - 認証: Airtable 個人用アクセストークン(
AIRTABLE_API_KEY)。Airtable のトークン作成ページで発行(無料プランでも可) - ライセンス: MIT
- Star / 最終更新: 444 / 2026-03-07(v1.13.0)
- 作者:
domdomegg(コミュニティ)
導入手順
前提条件
- Airtable アカウント(無料プランで可)。お持ちでない場合は先に Airtable で登録してください。
- Node.js(手動設定の場合・
npxで起動)。Claude Desktop / Cursor / Cline はワンクリック導入も可。 - MCP 対応クライアント(Claude Desktop / Claude Code / Cursor / Cline / Codex / VS Code 等)。
1. Airtable 個人用アクセストークン(PAT)の発行
Airtable のトークン作成ページで発行します。スコープは最低限 schema.bases:read と data.records:read、書き込みも行うなら schema.bases:write / data.records:write 等を追加し、アクセス対象のベースを選びます。発行されたトークン(pat... で始まる文字列)は安全に保管してください。
2. クライアントに登録
最も簡単なのは各クライアントのワンクリック導入(Claude Desktop の拡張ブラウザ / Cursor のワンクリック / Cline のマーケットプレイス)で、トークンを貼り付けるだけです。手動設定の場合は上記「クライアント別設定」の JSON を追記し、AIRTABLE_API_KEY を発行したトークンに置き換えてください(npx 実行には Node.js が必要)。
3. 動作確認
クライアントを再起動し、「Airtable のベース一覧を見せて」「○○テーブルのレコードを5件取得して」のように依頼してみてください。
注意事項
- Airtable 社公式の MCP ではありません。MCP 作者
domdomeggによるコミュニティ実装です。npm で広く使われており(Star 444・MIT)、各クライアントのワンクリック導入にも対応していますが、公式サポートではない点にご留意ください。 - 個人用アクセストークン(PAT)は Airtable データへの強力な権限を持ちます。発行スコープは必要最小限にし、ソースコード・チャット・公開リポジトリに貼らないでください。トークンは Airtable 上で失効・再発行できます。
- 書き込み系ツール(
create_record/update_records/delete_records/create_table/delete系など)は AI が誤って実行する可能性があります。重要なベースはバックアップを取り、トークンのスコープを読み取り中心に制限する運用も検討してください。 - HTTP モードには認証がありません。
MCP_TRANSPORT=httpで起動する場合はリバースプロキシ等で保護された環境のみで使用してください(公式 README 明記)。 - 初回は少数のレコードで動作を確認してから本格運用することを推奨します(編集部の実機検証は未実施のため、想定どおり動くか最初に確かめると安心です)。
- AI による要約・判定は誤りを含む可能性があります。本 MCP の役割は「Airtable データの正確な取得・操作」に限定されます。重要な判断は Airtable 上の元データで確認してください。
設定方法
MCP は、お使いの対応アプリ(クライアント)に下記の設定を貼り付けて使います。 タブからアプリを選び、表示された設定をコピーしてください。
Claude Desktop / Claude Code: Claude Desktop(公式デスクトップアプリ)と Claude Code(公式CLI)は同じ JSON を使います。Desktop は設定ファイルに貼り付け、Claude Code は `.mcp.json` に記述するか `claude mcp add` で追加します。
{
"mcpServers": {
"airtable": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"airtable-mcp-server"
],
"env": {
"AIRTABLE_API_KEY": "pat123.abc123"
}
}
}
}
Cursor: AI 機能を内蔵したコードエディタ(`~/.cursor/mcp.json` に記述)
{
"mcpServers": {
"airtable": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"airtable-mcp-server"
],
"env": {
"AIRTABLE_API_KEY": "pat123.abc123"
}
}
}
}
Cline: VS Code に追加する AI アシスタント拡張(設定画面の MCP Servers から記述)
{
"mcpServers": {
"airtable": {
"type": "stdio",
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"airtable-mcp-server"
],
"env": {
"AIRTABLE_API_KEY": "pat123.abc123"
}
}
}
}
Gemini CLI: Google の AI CLI。設定形式は Claude Desktop と同じで、`~/.gemini/settings.json` の `mcpServers` に記述するか `gemini mcp add` で追加します。
{
"mcpServers": {
"airtable": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"airtable-mcp-server"
],
"env": {
"AIRTABLE_API_KEY": "pat123.abc123"
}
}
}
}
OpenAI Codex: OpenAI の CLI/IDE。設定は TOML 形式で `~/.codex/config.toml` に記述します(下記は左の JSON から自動変換した参考値です)。
[mcp_servers.airtable]
command = "npx"
args = ["-y", "airtable-mcp-server"]
[mcp_servers.airtable.env]
AIRTABLE_API_KEY = "pat123.abc123"VS Code: VS Code(GitHub Copilot のエージェント)。`mcp.json` の `servers` キーに記述します(下記は左の JSON から自動変換した参考値です)。
{
"servers": {
"airtable": {
"type": "stdio",
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"airtable-mcp-server"
],
"env": {
"AIRTABLE_API_KEY": "pat123.abc123"
}
}
}
}※ Gemini CLI は Claude Desktop と同じ mcpServers 形式のため同一の JSON を表示しています。Codex / VS Code タブの設定は、上記 JSON を各公式スキーマ(Codex=~/.codex/config.toml の TOML 形式 / VS Code=mcp.json の servers キー)へ 自動変換した参考値です。貼り付け前にお使いのバージョンの公式ドキュメントもご確認ください。
主なユースケース
- 「営業リストのテーブルから今月の新規見込み客を抽出して」と頼むと `list_records` / `search_records` が Airtable のレコードを条件付きで検索・取得できる(公式 README・ソース記載)
- 「この問い合わせを案件テーブルに1件追加して」`create_record`、複数まとめての更新は `update_records`、削除は `delete_records` で AI が書き込みまで実行できる(公式 README・ソース記載)
- 「このベースにあるテーブルと項目を一覧で」`list_bases` / `list_tables` / `describe_table` でベース・テーブル・フィールド構成を AI が把握してから作業できる(公式 README・ソース記載)
- 「新しい管理テーブルと項目を作って」`create_table` / `create_field`、レコードへのコメントは `create_comment`、画像など添付は `upload_attachment` まで対応(公式 README+ソース `src/tools/` 確認)