kintone MCP Server
- 最終確認:
- 2026-05-23
- ライセンス:
- Apache-2.0
kintone とは
kintone は、サイボウズ株式会社が提供する「業務アプリを自分たちで作れる」プラットフォームです。エンジニアでなくても、画面上でドラッグ&ドロップして顧客管理・営業日報・タスク管理・問い合わせ対応などの業務アプリを作れます。
日本企業で特に広く採用されており、「とりあえず Excel で管理していた業務」を kintone に置き換えるケースが多数あります。中小企業から大手まで導入実績があり、社内システムを内製化したい部門・情シスのいない会社・現場主導でデジタル化を進めたいチームにとって、日本の業務システム DX の入口として機能しています。
kintone × AI でできること
この MCP サーバーを導入すると、kintone の操作を AI への一言で実行できます。
📊 業務データを集計
「営業アプリから今月の成約一覧を出して」
→ レコード横断検索 + 集計
🔍 顧客情報を検索
「『株式会社サンプル』を検索して担当者と連絡先を教えて」
→ 顧客レコードの即時検索
📋 タスク一覧化
「今月締切のタスクを一覧表示して」
→ フィルタ + 期日順表示
✍️ レコードを登録
「新規タスク『MCP の動作確認』を期限 2026-04-01 で追加して」
→ レコード自動作成
提供される主なツール
kintone MCP Server は 20 個のツールを提供します(公式 README より)。役割ごとに整理すると次の通りです。
| 区分 | 主なツール | できること |
|---|---|---|
| アプリ操作 | kintone-get-apps / kintone-get-app / kintone-add-app / kintone-deploy-app / kintone-get-app-deploy-status | アプリの一覧・詳細の取得、新規アプリの作成・運用環境への反映 |
| フォーム設定 | kintone-get-form-fields / kintone-add-form-fields / kintone-update-form-fields / kintone-delete-form-fields / kintone-get-form-layout / kintone-update-form-layout | アプリの入力項目(フィールド)と画面レイアウトの取得・追加・変更・削除 |
| レコード操作 | kintone-get-records / kintone-add-records / kintone-update-records / kintone-delete-records / kintone-update-statuses | レコードの検索・追加・更新・削除、プロセス管理のステータス更新 |
| 設定・プロセス | kintone-get-process-management / kintone-get-general-settings / kintone-update-general-settings | プロセス管理設定・アプリの一般設定の取得・更新 |
| ファイル | kintone-download-file | レコードに添付されたファイルのダウンロード |
kintone MCP Server について
kintone MCP Server は、サイボウズ株式会社が公式に提供する MCP サーバーです(リポジトリ: kintone/mcp-server、npm: @kintone/mcp-server)。Docker イメージ(ghcr.io/kintone/mcp-server:latest)として配布されており、Node.js のインストールは不要で、Docker が動いていれば即座に利用開始できます。
認証は ユーザー名 + パスワード方式または API トークン方式から選択可能で、複数アプリを操作する場合はユーザー名・パスワード認証のほうがシンプルに運用できます。
スペック
- 配布形態: Docker イメージ(
ghcr.io/kintone/mcp-server:latest)+ npm 同名パッケージ(@kintone/mcp-server) - 認証: ユーザー名 + パスワード(
KINTONE_USERNAME/KINTONE_PASSWORD)または API トークン(KINTONE_API_TOKEN・カンマ区切りで最大 9 個まで指定可能)。いずれもベース URL(KINTONE_BASE_URL)の指定が必須 - 提供元: サイボウズ株式会社(公式)/ Apache-2.0
- 対応範囲: レコード操作(検索・追加・更新・削除・ステータス更新)・アプリ操作・フォーム設定(フィールド/レイアウト)・プロセス管理/一般設定・添付ファイル取得(全 20 ツール)
- 対応エディション: kintone(クラウド版)/ ゲストスペースアプリは追加設定要
- 公式リポジトリ: github.com/kintone/mcp-server
導入手順
前提条件
- Docker がインストール済み
- kintone アカウント(サブドメイン・ユーザー名・パスワード)
ステップ
- ページ上部のタブから使用環境(Claude Desktop / Cursor / Cline)を選択し、JSON 設定をコピー
<YOUR_SUBDOMAIN>に kintone のサブドメイン(例:mycompany→https://mycompany.cybozu.com)を入力<YOUR_USERNAME>と<YOUR_PASSWORD>に kintone のログイン情報を入力- コピーした JSON を設定ファイル(claude_desktop_config.json など)に追記して保存
- クライアントを再起動(初回起動時に Docker が自動でイメージを pull します)
API トークンを使う場合: KINTONE_USERNAME / KINTONE_PASSWORD の代わりに KINTONE_API_TOKEN 環境変数を使うことも可能です。アプリの設定画面から発行してください。
注意事項
- ログイン情報(ユーザー名・パスワード)はソースコードやチャット履歴に含めないようにしてください。
- kintone API には 1 日のリクエスト上限があります(プランによって異なる)。大量のレコード操作は分割して実行してください。
- API トークンはアプリごとに発行が必要です。複数アプリを操作する場合はユーザー名・パスワード認証のほうがシンプルです。
- ゲストスペース内のアプリを操作する場合は、追加の設定が必要になることがあります。
- レコード削除は取り消しができないため、AI に削除を任せる場合は事前確認のステップを挟むことを推奨します。
設定方法
MCP は、お使いの対応アプリ(クライアント)に下記の設定を貼り付けて使います。 タブからアプリを選び、表示された設定をコピーしてください。
Claude Desktop: Anthropic 公式のデスクトップ版 Claude アプリ
{
"mcpServers": {
"kintone": {
"command": "docker",
"args": [
"run", "-i", "--rm",
"-e", "KINTONE_BASE_URL",
"-e", "KINTONE_USERNAME",
"-e", "KINTONE_PASSWORD",
"ghcr.io/kintone/mcp-server:latest"
],
"env": {
"KINTONE_BASE_URL": "https://<YOUR_SUBDOMAIN>.cybozu.com",
"KINTONE_USERNAME": "<YOUR_USERNAME>",
"KINTONE_PASSWORD": "<YOUR_PASSWORD>"
}
}
}
}
Cursor: AI 機能を内蔵したコードエディタ
{
"mcpServers": {
"kintone": {
"command": "docker",
"args": [
"run", "-i", "--rm",
"-e", "KINTONE_BASE_URL",
"-e", "KINTONE_USERNAME",
"-e", "KINTONE_PASSWORD",
"ghcr.io/kintone/mcp-server:latest"
],
"env": {
"KINTONE_BASE_URL": "https://<YOUR_SUBDOMAIN>.cybozu.com",
"KINTONE_USERNAME": "<YOUR_USERNAME>",
"KINTONE_PASSWORD": "<YOUR_PASSWORD>"
}
}
}
}
Cline: VS Code に追加する AI アシスタント拡張
{
"mcpServers": {
"kintone": {
"command": "docker",
"args": [
"run", "-i", "--rm",
"-e", "KINTONE_BASE_URL",
"-e", "KINTONE_USERNAME",
"-e", "KINTONE_PASSWORD",
"ghcr.io/kintone/mcp-server:latest"
],
"env": {
"KINTONE_BASE_URL": "https://<YOUR_SUBDOMAIN>.cybozu.com",
"KINTONE_USERNAME": "<YOUR_USERNAME>",
"KINTONE_PASSWORD": "<YOUR_PASSWORD>"
}
}
}
}
主なユースケース
- 「営業アプリから今月の成約一覧を出して」と頼むだけで、集計作業が自動化されて手作業の転記が不要になる
- 「顧客の山田さんの担当者と連絡先を教えて」と AI に頼むと、kintone のデータを即座に検索して回答してくれる
- 「今月締切のタスクを一覧表示して」と指示するだけで、kintone のデータを AI が整理してくれる
- 「新規タスク『MCP サーバーの動作確認』を期限 2026-04-01 で追加して」と口頭指示で入力作業を AI に代行できる
プラットフォーム別の注意事項
- Windows:PowerShell で環境変数を設定する場合は `$env:KINTONE_BASE_URL = '...'` を使用してください。
- プロキシ環境:kintone 環境へのアクセスにプロキシが必要な場合は `HTTPS_PROXY` 環境変数を追加してください。