Cline
- 最終確認:
- 2026-05-25
- ライセンス:
- Apache-2.0
Cline とは
Cline は、VS Code(無料のコードエディタ)に「AI 開発エージェント」を追加するオープンソースの拡張機能です。Cursor のような独立した AI エディタアプリではなく、VS Code をそのまま使いながら AI エージェント機能を追加できるのが特徴で、既存の VS Code 環境を変えずに導入できます。
最大の強みは MCP サーバーのファーストクラスサポートで、サイドパネルから任意の MCP サーバーをワンクリックで追加できます。Claude・GPT・Gemini など複数の LLM に対応し、自分の API キーを使う構成のため、サブスクリプション契約なしで利用できます。Apache 2.0 のオープンソースとして公開されており、自社環境向けのカスタマイズやフォークも可能です。
Cline × AI でできること
Cline を導入すると、VS Code 内で AI エージェントに自律的なタスクを任せられます。
🤖 マルチステップ自律実行
「API の接続先 URL(エンドポイント)にバリデーションを追加してテストも書いて」
→ ファイル特定 + コード追加 + テスト生成
🔌 MCP 拡張
GitHub / DB / 自社内部ツールの MCP サーバーをサイドパネルから追加
→ AI エージェントの能力をカスタム拡張
🐛 自律デバッグループ
ターミナルでテスト実行 → エラー検出 → 修正 → 再テスト
→ AI が自律的にループを回す
🌐 ブラウザ自動化
「この Web サイトの料金プランを取得して比較表に」
→ ブラウザ MCP + Cline でスクレイピング
主な機能
Cline が公式に提供する主な機能(README 明記範囲):
| 機能カテゴリ | 主なツール |
|---|---|
| エージェントループ | タスク完了まで自律的にファイル操作・コマンド実行を繰り返す |
| MCP サーバー管理 UI | サイドパネルから MCP サーバーの追加・削除・ログ確認 |
| 承認フロー | ファイル削除・コマンド実行など危険操作は都度ユーザー承認 |
| コスト追跡 | API トークン消費量をリアルタイムで表示 |
| マルチ LLM 対応 | Claude / GPT / Gemini / OpenRouter など切り替え可能 |
| ファイル操作 | 作成・編集・削除・diff 表示 |
| ターミナル実行 | コマンド実行 + 結果読み取り |
| ブラウザ操作 | スクリーンショット・要素操作(MCP 連携) |
「自律ループ + MCP 拡張 + 承認フロー」の 3 点セットが、安全に AI エージェントを業務に使うための設計です。
Cline について
Cline は、Cline Bot Inc.(旧 Saoud Rizwan 氏個人プロジェクト)が開発・運営するオープンソースの VS Code 拡張です。VS Code 拡張のマーケットプレイスからワンクリックでインストールでき、設定後は自分の LLM API キーを使うため、サブスクリプション課金がなく、コスト管理が透明です。
MCP プロトコルへのネイティブ対応で、サイドパネルから MCP サーバーの追加・削除・ログ確認まで GUI で完結できます。自作 MCP サーバーの開発支援にも力を入れており、チーム固有のツールを AI エージェントに繋ぐ用途で多く使われています。
スペック
- 配布形態: VS Code 拡張機能(VS Code Marketplace から無料インストール)
- 動作環境: VS Code 1.84+(macOS / Windows / Linux)
- 認証: 自分の LLM API キー(Claude / GPT / Gemini / OpenRouter 等)
- 提供元: Cline Bot Inc.(公式)/ Apache 2.0
- 対応範囲: AI エージェント全般(コード編集 / ターミナル / ブラウザ / MCP 統合)
- 公式リポジトリ: github.com/cline/cline
導入手順
前提条件
- VS Code 1.84 以上
- 任意の LLM API キー(Claude / GPT / Gemini 等)
ステップ
- VS Code の拡張機能マーケットプレイスで「Cline」を検索してインストール
- サイドパネルの Cline アイコンをクリック
- 使用する LLM プロバイダーと API キーを設定
MCP サーバーの追加
サイドパネル上部の「MCP Servers」ボタンから設定画面を開き、MCP サーバーを追加:
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "/path/to/dir"]
}
}
}
注意事項
- エージェントループは API コストが積み上がることがあります。
autoApprove設定は慎重に使用してください。 - ファイル削除や外部コマンドの実行には確認ダイアログが表示されます。承認フローを無効化しないことを推奨します。
- **オープンソース(Apache 2.0)**のため、自社環境へのカスタマイズ・フォークが可能です。
- LLM API キーは秘密情報です。VS Code 設定で暗号化保存されますが、共有マシンでの利用は注意してください。
主なユースケース
- ファイル作成・編集・削除を含む複数ステップのタスクをエージェントが自律実行できる
- MCP サーバーを追加して AI エージェントの能力をカスタム拡張できる
- ターミナルコマンドの実行結果を読み取り、エラーを自律的に修正するループを回せる
- ブラウザ MCP と組み合わせて Web スクレイピングや操作を自動化できる
- 独自の MCP サーバーを開発してチーム固有のツールを AI エージェントに接続できる