EDINET MCP Server(コミュニティ実装)
- 最終確認:
- 2026-05-27
- ライセンス:
- Apache-2.0
EDINET とは
EDINET(エディネット)は、金融庁が運営する「上場企業などの開示書類を閲覧できる公式システム」(disclosure2.edinet-fsa.go.jp)です。有価証券報告書・四半期報告書・大量保有報告書などが電子提出・公開されており、誰でも閲覧できます。金融庁は EDINET の 公開 API を提供しており、無料の API キーを取得すれば開示書類のデータをプログラムから取得できます。
本 MCP は、この EDINET API を AI から自然言語で扱えるようにする コミュニティ実装のラッパーです(GitHub ユーザー ajtgjmdjp 製)。「あの会社の最新の決算は?」「前期と比べてどう変わった?」を AI に調べさせ、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフローを正規化した形で取得できます。
これは金融庁の公式ツールではなく、有志が作った非公式ツールです。利用には無料の API キー(金融庁が発行)が必要です。
EDINET × AI でできること
🔎 企業の開示書類を探す
「『トヨタ自動車』の最近の有価証券報告書を探して」
→ search_companies + get_filings で開示書類を一覧
📊 財務三表を取得・要約
「直近の決算の損益計算書を要約して」
→ get_financial_statements が BS・PL・CF を正規化して取得
📈 財務指標を計算
「ROE と ROA を出して」
→ get_financial_metrics が指標を計算
🔀 期間比較・スクリーニング
「前期と今期を比べて」「条件に合う企業を絞って」
→ compare_financial_periods / screen_companies
提供される 9 ツール
EDINET MCP が提供するツール(公式 README 逐語抽出)。
| ツール名 | 機能 |
|---|---|
search_companies | 企業を検索する |
get_filings | 企業の開示書類(有報・四半期報告書等)を取得する |
get_financial_statements | 財務三表(BS / PL / CF)を正規化して取得する |
get_financial_metrics | ROE・ROA などの財務指標を計算する |
compare_financial_periods | 複数期の財務を比較する |
screen_companies | 条件で企業をスクリーニング(最大 20 社)する |
list_available_labels | 取得可能なラベル一覧を返す |
get_company_info | 企業の基本情報を取得する |
diff_financial_statements | 財務諸表の差分を取る |
EDINET MCP Server について
本 MCP は、GitHub ユーザー ajtgjmdjp による Python 製コミュニティ MCP サーバーで、「Japan Finance Data Stack」として整備されているものの一つです。リポジトリは github.com/ajtgjmdjp/edinet-mcp。
スペック
- 配布形態: PyPI パッケージ
edinet-mcp(uvx edinet-mcp serveまたはpip install edinet-mcp)/ Docker イメージghcr.io/ajtgjmdjp/edinet-mcp - 実行形態: 標準入出力(stdio)型の MCP サーバー
- ライセンス: Apache-2.0(NOTICE ファイルに第三者ライブラリの帰属記載)
- バージョン: v0.6.5(2026-04 時点)
- Star: 11(2026-05-27 時点)
- 最終 push: 2026-04-22
- 認証: EDINET API キーが必要(金融庁が無料発行・要登録)
- データ源: 金融庁 EDINET(有価証券報告書・四半期報告書等。XBRL を J-GAAP / IFRS / US-GAAP に正規化)
導入手順
1. EDINET API キーの取得(無料)
EDINET でアカウント登録し、API キーを無料発行します。
2. Python 実行環境の用意
uv(uvx)または pip が使える Python 環境を用意します。
3. クライアント設定の登録
上記「クライアント別設定」の JSON を claude_desktop_config.json 等に追記し、EDINET_API_KEY に取得したキーを設定してください。
4. 動作確認
クライアントを再起動し、「トヨタ自動車の直近の決算を要約して」「同業他社と ROE を比べて」のように依頼してみてください。
注意事項
- 金融庁公式の MCP ではありません。GitHub ユーザー
ajtgjmdjpによるコミュニティ実装(EDINET 公開 API のラッパー)です。 - EDINET API キーの取得が必要です(金融庁が無料発行。キー自体は無料ですが登録が要ります)。
- 編集部の実機検証は未実施です。本記事は公開リポジトリの README・PyPI パッケージのソース情報に基づきます。提供ツールの実挙動・正規化の精度は導入時にご確認ください。
- 個人運営・小規模です(Star 11・2026-04-22 時点)。API 仕様変更への追従やメンテナンス継続は保証されません。
- 投資判断は自己責任で。本 MCP の役割は EDINET 開示データの検索・取得・整形に限定されます。財務分析の解釈・投資判断は AI(LLM)の汎用機能が担うため、重要な判断は必ず EDINET の原本(有価証券報告書等)で確認してください。
設定方法
MCP は、お使いの対応アプリ(クライアント)に下記の設定を貼り付けて使います。 タブからアプリを選び、表示された設定をコピーしてください。
Claude Desktop: Anthropic 公式のデスクトップ版 Claude アプリ
{
"mcpServers": {
"edinet": {
"command": "uvx",
"args": [
"edinet-mcp",
"serve"
],
"env": {
"EDINET_API_KEY": "<YOUR_EDINET_API_KEY>"
}
}
}
}
Cursor: AI 機能を内蔵したコードエディタ
{
"mcpServers": {
"edinet": {
"command": "uvx",
"args": [
"edinet-mcp",
"serve"
],
"env": {
"EDINET_API_KEY": "<YOUR_EDINET_API_KEY>"
}
}
}
}
Cline: VS Code に追加する AI アシスタント拡張
{
"mcpServers": {
"edinet": {
"command": "uvx",
"args": [
"edinet-mcp",
"serve"
],
"env": {
"EDINET_API_KEY": "<YOUR_EDINET_API_KEY>"
}
}
}
}
主なユースケース
- 「『トヨタ自動車』の最近の開示書類を探して」と頼むと `search_companies` + `get_filings` で有報・四半期報告書などを一覧できる
- 「直近の決算の損益計算書を要約して」`get_financial_statements` が BS・PL・CF を正規化した形で取得して AI が要約する
- 「ROE と ROA を出して」`get_financial_metrics` が財務指標を計算して返す
- 「前期と今期を比べて」`compare_financial_periods` で期間比較、`screen_companies` で条件に合う企業の絞り込みもできる