PayPal MCP Server
- 最終確認:
- 2026-05-25
- ライセンス:
- Apache-2.0
PayPal とは
PayPal は、世界中で使われているオンライン決済サービスです。クレジットカード番号を相手に教えずに支払いができる仕組みで、個人間送金から事業者の請求書受領まで幅広く使われています。
このページが対象とするのは 「PayPal で代金を受け取る側(売り手)」 — 個人事業主・フリーランス・小規模事業者です。
PayPal × AI でできること
このMCPサーバーを導入すると、PayPal上の決済トランザクションをAIへの一言で実行できます。
📨 請求する
「『株式会社サンプル』に¥55,000の請求書を作って送って」
→ 請求書を発行・送付
💳 決済を受け取る
「ORDER-XXX の支払いを処理して」
→ 注文に対する支払い処理を実行
↩️ 返金する
「ORDER-XXX に全額返金して」
→ 返金処理を実行
🔁 定期決済を回す
「Pro プランの定期決済を新規開始、Basic は解約処理」
→ 定期決済の開始・解約トランザクションを実行
提供される主なツール
| ツール | 機能 |
|---|---|
create_invoice | 新規請求書を発行 |
send_invoice | 請求書を相手に送付 |
cancel_sent_invoice | 送付済み請求書を取消 |
create_order | 注文を作成 |
pay_order | 注文の支払いを処理 |
create_refund | 返金処理を実行 |
create_subscription | 定期請求プランの新規申込 |
cancel_subscription | 定期請求プランの解約 |
このほか、請求書・注文・返金の参照系、督促リマインダー送信、紛争管理・配送追跡・商品カタログ管理などの機能も含まれます。
PayPal MCP Server について
PayPal MCP Server は、PayPal 社が公式に開発・公開している MCP サーバーです。PayPal API を経由して請求書発行・支払い処理・返金・サブスクリプション管理などの決済トランザクションを AI エージェントから実行できます。
PayPal ダッシュボードに切り替えずに、チャット上で「言われた通りに、確実にお金を動かす」役割を担うアシスタントとして機能します。判断・評価は他の会計・財務ツールに任せ、PayPal はトランザクション実行に専念する設計です。
スペック
- 配布形態: npm パッケージ
@paypal/mcp(Node.js 18+) - 認証: PayPal Access Token(環境変数
PAYPAL_ACCESS_TOKEN) - 提供元: PayPal 社(公式)
- 対応範囲: 請求書 / 支払い / 返金 / サブスクリプション の決済トランザクション実行
導入手順
前提条件
- Node.js 18以上
- PayPalアカウント(PayPal Developer Dashboardでアクセストークンを取得できること)
ステップ
- PayPal Developer Dashboard にログインし、アプリを作成して Client ID / Client Secret を取得
- OAuth2 トークンエンドポイント(
/v1/oauth2/token)に Client ID / Client Secret を渡し、アクセストークン を発行 - ページ上部のタブから使用環境(Claude Desktop / Cursor / Cline)を選択し、JSON設定をコピー
<YOUR_PAYPAL_ACCESS_TOKEN>に発行したアクセストークンを入力PAYPAL_ENVIRONMENTは動作確認時SANDBOX、本番運用時PRODUCTIONに設定- コピーしたJSONを設定ファイル(
claude_desktop_config.jsonなど)に追記して保存 - クライアントを再起動
アクセストークンの有効期限について: アクセストークンはサンドボックスで 3〜8 時間、本番で 8 時間で失効します。失効時は同じ Client ID / Client Secret から再発行してください。本番運用ではトークン自動更新の仕組みを別途用意することを推奨します。
注意事項
- アクセストークンは決済・返金等の重要操作の権限を持ちます。ソースコードやチャット履歴に含めないよう厳重に管理してください。環境変数または
.envファイルで管理し、.gitignoreに追加してください。 - 初めて使用する際は必ず
PAYPAL_ENVIRONMENT=SANDBOXで動作確認を行ってください。本番環境(PRODUCTION)を使うと実際の決済・返金が発生します。 --tools=allはすべての操作権限(請求書・決済・返金・サブスク等)を付与します。読み取り専用での運用が必要な場合は、PayPal Developer Dashboard で適切なスコープのアクセストークンを発行してください。- PayPal API にはレート制限があります。大量データを扱う場合は処理を分割してください。
- 日本での PayPal 利用は商用ライセンスや受取上限など固有のルールがあります。事業規模に応じて公式情報をご確認ください。
設定方法
MCP は、お使いの対応アプリ(クライアント)に下記の設定を貼り付けて使います。 タブからアプリを選び、表示された設定をコピーしてください。
Claude Desktop: Anthropic 公式のデスクトップ版 Claude アプリ
{
"mcpServers": {
"paypal": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@paypal/mcp", "--tools=all"],
"env": {
"PAYPAL_ACCESS_TOKEN": "<YOUR_PAYPAL_ACCESS_TOKEN>",
"PAYPAL_ENVIRONMENT": "SANDBOX"
}
}
}
}
Cursor: AI 機能を内蔵したコードエディタ
{
"mcpServers": {
"paypal": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@paypal/mcp", "--tools=all"],
"env": {
"PAYPAL_ACCESS_TOKEN": "<YOUR_PAYPAL_ACCESS_TOKEN>",
"PAYPAL_ENVIRONMENT": "SANDBOX"
}
}
}
}
Cline: VS Code に追加する AI アシスタント拡張
{
"mcpServers": {
"paypal": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@paypal/mcp", "--tools=all"],
"env": {
"PAYPAL_ACCESS_TOKEN": "<YOUR_PAYPAL_ACCESS_TOKEN>",
"PAYPAL_ENVIRONMENT": "SANDBOX"
}
}
}
}
主なユースケース
- 「先週送った請求書の支払い状況を教えて」と指示するだけで未払い分を一覧化できる
- 新規請求書の発行・リマインダー送信をAIに自然言語で代行させ、入金管理を効率化できる
- 返金処理(全額・部分返金)をAIへの指示で実行し、対応スピードを上げる
- PayPal APIで構築した定期請求プランの作成・契約状況確認・解約処理をAIに任せられる(自作の月額サービス運営者向け。NetflixなどPayPal経由で支払っているサービスの解約は対象外)
プラットフォーム別の注意事項
- Windows:PowerShellで環境変数を設定する場合は `$env:PAYPAL_ACCESS_TOKEN = '...'` を使用してください。
- プロキシ環境:社内プロキシ環境では `HTTPS_PROXY` 環境変数の設定が必要な場合があります。