AWS MCP Server
- 最終確認:
- 2026-05-25
- ライセンス:
- Apache-2.0
AWS とは
AWS(Amazon Web Services)は、インターネット上で「計算機・データ置き場・通信機」を必要な時に必要な分だけ借りられるサービスです。世界中の Web サービス・モバイルアプリ・社内システムの裏側で広く使われており、エンタープライズ向けクラウドの代表格として知られています。
S3(ファイル置き場)・Lambda(サーバー不要でコードを実行)・CloudWatch(ログ・モニタリング)・EC2(仮想マシン)など、200 を超えるサービスが API として提供されており、エンジニアはコードからインフラを自在に組み立てられます。
AWS × AI でできること
この MCP サーバーを導入すると、AWS の操作・調査を AI への一言で実行できます。
📚 ドキュメントを調べる
「S3 バケットポリシーで IP 制限をかける方法を教えて」
→ AWS 公式ドキュメントを検索して要約
📊 ログを解析
「/aws/lambda/my-function の直近 1 時間の ERROR ログを取得して分析」
→ CloudWatch から取得 + 原因推定
💰 コストを分析
「先月比で大幅に増加しているサービスを特定して」
→ Cost Explorer データを取得 + 差分分析
⚙️ リソースを管理
「Lambda 関数 my-function の設定を確認して最適化案を提示して」
→ Lambda 設定参照 + チューニング提案
提供される主なツール
AWS MCP(awslabs/mcp)は 複数の特化型 MCP サーバーで構成されています。用途別に必要なものだけを選択します:
| サーバー(PyPI パッケージ) | 用途 |
|---|---|
awslabs.aws-documentation-mcp-server | AWS 公式ドキュメントの検索・要約(認証不要・最も導入しやすい入門用) |
awslabs.aws-api-mcp-server | AWS CLI 相当の操作(IAM / S3 / EC2 等)を自然言語で実行 |
awslabs.cloudwatch-mcp-server | メトリクス / ログ / アラームの調査・分析 |
awslabs.billing-cost-management-mcp-server | コスト・請求データの分析 |
awslabs.lambda-tool-mcp-server | Lambda 関数を MCP ツールとして実行 |
上記は代表例で、awslabs/mcp には他にも多数のサーバーがあります(最新一覧は公式リポジトリ参照)。「全機能を1サーバーに詰め込む」のではなく、必要なドメイン別にサーバーを選んで組み合わせる構成です。本記事の設定例は AWS Documentation MCP Server(認証不要・最も手軽)を使用しています。
AWS MCP Server について
AWS MCP Server は、Amazon Web Services の公式エンジニアリングチームである AWS Labs が提供する MCP サーバー群です(リポジトリ: awslabs/mcp)。複数の特化型 MCP サーバーが含まれており、用途に応じて選択・組み合わせて利用します。
実装は Python 製で、uv(Astral 社の Python パッケージマネージャ)の uvx コマンドで起動します。最も導入しやすい aws-documentation は認証不要で公式ドキュメントを横断検索できるため、AWS を使ったプロダクトを担当するエンジニアの第一歩として推奨できます。
スペック
- 配布形態: PyPI パッケージ(
awslabs.*シリーズ)+uvxランナー(Python 3.10+) - 認証: ドキュメント参照系は不要 / 操作系は AWS CLI 設定(アクセスキーまたは AWS SSO)
- 提供元: AWS Labs(Amazon 公式)/ Apache-2.0
- 対応範囲: AWS ドキュメント検索・基本リソース操作・CloudWatch / Cost / Lambda 等
- 公式リポジトリ: github.com/awslabs/mcp
導入手順
前提条件
- Python 3.10 以上 + uv(Python パッケージマネージャー)
curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh - 操作系サーバーを使用する場合は AWS CLI の設定も必要
aws configure # アクセスキーを設定
ステップ
- ページ上部のタブから使用環境(Claude Desktop / Cursor / Cline)を選択し、JSON 設定をコピー
- コピーした JSON を設定ファイル(claude_desktop_config.json など)に追記して保存
- クライアントを再起動
複数のサーバーを併用したい場合は、mcpServers オブジェクト内に複数の項目を追加してください(例: awslabs.aws-documentation-mcp-server と awslabs.cloudwatch-mcp-server を同時利用)。
注意事項
- IAM ポリシーは最小権限の原則に従って設定してください。AI に渡す認証情報の権限を必要最低限に絞ることを強く推奨します。
- アクセスキーをチャット履歴やコードに含めないよう注意してください。AWS CLI の設定ファイルまたは環境変数を使用してください。
- 本番環境への操作はリスクを十分に理解した上で行ってください。削除・変更系の操作は AI に確認を求めるよう指示することを推奨します。
- 操作系サーバーは AWS API のレート制限対象となります。大量のリクエストを連続して行う場合は注意してください。
設定方法
MCP は、お使いの対応アプリ(クライアント)に下記の設定を貼り付けて使います。 タブからアプリを選び、表示された設定をコピーしてください。
Claude Desktop: Anthropic 公式のデスクトップ版 Claude アプリ
{
"mcpServers": {
"aws-documentation": {
"command": "uvx",
"args": ["awslabs.aws-documentation-mcp-server@latest"],
"env": {
"FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR"
}
}
}
}
Cursor: AI 機能を内蔵したコードエディタ
{
"mcpServers": {
"aws-documentation": {
"command": "uvx",
"args": ["awslabs.aws-documentation-mcp-server@latest"],
"env": {
"FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR"
}
}
}
}
Cline: VS Code に追加する AI アシスタント拡張
{
"mcpServers": {
"aws-documentation": {
"command": "uvx",
"args": ["awslabs.aws-documentation-mcp-server@latest"],
"env": {
"FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR"
}
}
}
}
主なユースケース
- 「S3バケットの一覧を表示して、容量が大きい順にソートして」とAIに指示するだけでストレージ管理作業を効率化できる
- CloudWatch のエラーログを AI が解析して原因と対処法をまとめてくれるため、障害対応の初動が大幅に速くなる
- Lambda 関数のデプロイや設定変更を AI に依頼できるため、AWS コンソールを開かずに CLI 操作が完結する
- AWS の公式ドキュメントを AI がリアルタイム検索してくれるため、サービス仕様の調査時間を短縮できる
プラットフォーム別の注意事項
- Windows:Windows では Python/uvx のパス解決に注意が必要です。`uv` をインストールした後、PowerShell で `uv tool install awslabs.aws-documentation-mcp-server` を事前実行してください。
- プロキシ環境:社内プロキシ環境では `HTTPS_PROXY` 環境変数を設定してください。AWS API およびドキュメント取得に適用されます。