Filesystem MCP Server
- 最終確認:
- 2026-05-25
- ライセンス:
- MIT
Filesystem とは
Filesystem(ファイルシステム)は、AI に「自分のパソコンのファイル・フォルダを直接読み書きさせる」ための基本ユーティリティです。AI に「このプロジェクトの README を更新して」と頼んでも、通常は AI はあなたのパソコンの中身を直接見られません。Filesystem MCP を導入すると、許可したディレクトリの範囲内で AI がファイルを開いたり、書き換えたり、新規作成したりできるようになります。
「コードをコピーペーストして AI に渡す」「AI の返事をエディタに貼り戻す」といった手作業の往復を省けるのが最大の価値です。ファイル横断のリファクタリング・命名統一・ドキュメント自動生成など、複数ファイルにまたがる作業に特に効果を発揮します。
Filesystem × AI でできること
この MCP サーバーを導入すると、AI が指定したディレクトリのファイルを直接読み書きできます。
📂 構造を把握
「src ディレクトリの構造を教えて」
→ ツリー表示 + 主要ファイルの役割説明
🔍 ログ・設定を解析
「logs/error.log の直近 50 行からエラーパターンをまとめて」
→ ファイル読み込み + 集計
📝 一括書き換え
「すべての TS ファイルの関数名を snake_case から camelCase に変えて」
→ 複数ファイル横断のリファクタリング
📋 依存関係を確認
「package.json の依存関係から、使われていないパッケージを教えて」
→ ファイル読込 + コード解析
提供される主なツール
Filesystem MCP Server が公式に提供するツール(README 明記範囲):
| ツール名 | 役割 |
|---|---|
read_file | ファイルの内容を読み取り(非推奨・read_text_file を推奨) |
read_text_file | テキストを読み取り(head/tail で先頭・末尾 N 行を指定可) |
read_media_file | 画像・音声ファイルを base64 で読み取り |
read_multiple_files | 複数ファイルを一度に読み取り |
write_file | ファイルを新規作成 or 完全上書き |
edit_file | ファイルの一部を編集(diff ベース) |
create_directory | ディレクトリを作成 |
list_directory | ディレクトリの内容を一覧 |
list_directory_with_sizes | サイズ付きでディレクトリ内容を一覧(ソート対応) |
directory_tree | ディレクトリ構造をツリー表示 |
move_file | ファイル / ディレクトリの移動・リネーム |
search_files | ファイル名・内容を検索 |
get_file_info | ファイルのメタ情報(サイズ・更新日時等) |
list_allowed_directories | アクセス許可されているディレクトリ一覧 |
「読む・書く・探す・整理する」というファイル操作の基本動詞がすべて揃っており、コーディング支援の入門 MCP として最も導入しやすいツールの一つです。
Filesystem MCP Server について
Filesystem MCP Server は、MCP プロトコル元(Anthropic / modelcontextprotocol org)が提供する reference 実装です。modelcontextprotocol/servers モノレポの一部として active にメンテナンスされています。
アクセス許可するディレクトリを設定時に明示するため、指定範囲外のファイルには AI がアクセスできない安全設計です。たとえばホームディレクトリ全体ではなく、特定プロジェクトのフォルダだけを許可する、といった粒度で運用できます。
スペック
- 配布形態: npm パッケージ(
@modelcontextprotocol/server-filesystem)+ Node.js 18+ - 認証: 不要(コマンドライン引数で許可ディレクトリを指定)
- 提供元: MCP プロトコル元の reference 実装(modelcontextprotocol/servers)/ MIT
- 対応範囲: ファイル / ディレクトリの読み書き・検索・移動(許可ディレクトリ内のみ)
- 公式ドキュメント: github.com/modelcontextprotocol/servers/tree/main/src/filesystem
導入手順
前提条件
- Node.js 18 以上
- AI にアクセスさせたいディレクトリの絶対パス
ステップ
- ページ上部のタブから使用環境(Claude Desktop / Cursor / Cline)を選択し、JSON 設定をコピー
/path/to/allowed/dirを AI にアクセスさせたいディレクトリの絶対パスに置き換え- 例(Mac / Linux):
/Users/username/projects/my-app - 例(Windows):
C:\Users\username\projects\my-app
- 例(Mac / Linux):
- 複数ディレクトリを許可する場合は args にパスを追加
- コピーした JSON を設定ファイル(claude_desktop_config.json など)に追記して保存
- クライアントを再起動
注意事項
- 許可するディレクトリは最小権限の原則に従い、必要なプロジェクトディレクトリのみを指定してください。ホームディレクトリ全体(
~/)などの広範なパスは避けてください。 - AI は指定ディレクトリ内であればファイルの作成・変更・削除も行えます。重要なファイルを含むディレクトリを指定する場合は Git などでバックアップを取ってから使用してください。
- シンボリックリンクを含むディレクトリでは、リンク先が許可範囲外でもアクセスされる場合があります。
- 本サーバーは MCP プロトコル元の reference 実装です。Anthropic のサポート契約対象には含まれません(OSS としての MIT ライセンス提供)。
設定方法
MCP は、お使いの対応アプリ(クライアント)に下記の設定を貼り付けて使います。 タブからアプリを選び、表示された設定をコピーしてください。
Claude Desktop: Anthropic 公式のデスクトップ版 Claude アプリ
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "/path/to/allowed/dir"]
}
}
}
Cursor: AI 機能を内蔵したコードエディタ
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "/path/to/allowed/dir"]
}
}
}
Cline: VS Code に追加する AI アシスタント拡張
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "/path/to/allowed/dir"]
}
}
}
主なユースケース
- 「src ディレクトリの構造を教えて」と頼むと、プロジェクト全体を AI が把握してくれる
- 「package.json の依存関係を確認して、使われていないパッケージがあれば教えて」と聞くだけで不要パッケージを発見できる
- 「logs/error.log の直近 50 行を解析して、エラーのパターンをまとめて」とログ分析を AI に任せられる
- 「README を最新の機能リストに合わせて更新して」と複数ファイル横断のドキュメント作業も完結する
プラットフォーム別の注意事項
- Windows:パスは `C:\Users\username\projects` のように Windows 形式でも指定可能です。複数のディレクトリを許可する場合は args に追加してください。
- プロキシ環境:ローカルファイル操作のため、ネットワーク設定は不要です。