Sentry MCP Server
- 最終確認:
- 2026-05-25
- ライセンス:
- FSL-1.1-ALv2
Sentry とは
Sentry は、Web サービス・モバイルアプリで起きたエラーや問題を「見える化」して、原因を早く突き止めるツールです。ユーザー側で発生したエラーを開発者がリアルタイムで把握でき、「何が・いつ・どのくらい起きたか」を一目で確認できます。
スタートアップから大企業まで広く採用されており、エンジニアの朝のルーチンが「Sentry の通知を確認する」になっているチームも多いほど、日々の障害対応・品質維持に欠かせない存在です。エラーのスタックトレース・ユーザー情報・リリースバージョン・パフォーマンス指標まで一元的に確認できます。
Sentry × AI でできること
この MCP サーバーを導入すると、Sentry の調査作業を AI への一言で実行できます。
🚨 急増したエラーを調査
「今日の午後 2 時以降にエラーが急増しているイシューを探して」
→ 直近イシュー検索 + スタックトレース分析
🔄 リリース後の品質確認
「v2.3.0 リリース後にエラーが増えたか確認して」
→ リリース前後のエラー数を比較
📊 定期レポート
「今週のエラー発生状況をサービス別にまとめて、注意イシュー 3 件を選んで」
→ 週次サマリーを自動生成
🔧 修正案を提案
「このイシュー URL の原因と修正方法を教えて」
→ スタックトレース解析 + 修正案
提供される主なツール
Sentry MCP Server が公式に提供するツール(README 明記範囲):
| 機能カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| イシュー操作 | 検索 / 詳細取得 / ステータス・担当の更新(update_issue) |
| イベント・エラー操作 | エラーイベント・スタックトレース・リプレイ・プロファイルの取得 |
| プロジェクト・チーム操作 | 一覧・取得・作成・更新(create_project / update_project / create_team / create_dsn) |
| リリース操作 | リリース一覧の取得(find_releases) |
| AI 原因分析(Seer) | analyze_issue_with_seer による根本原因・修正案の生成 |
| ドキュメント検索 | Sentry ドキュメントの検索・取得(search_docs / get_doc) |
API 実装名について: Sentry の MCP は内部的に Sentry API を呼び出します。個別のツール名(
registerTool単位)は公式リポジトリ でご確認ください。
Sentry MCP Server について
Sentry MCP Server は、Sentry 社(getsentry org)が公式に提供する MCP サーバーです。Sentry の API を経由して、AI エージェントからエラートラッキングデータにアクセスし、イシュー分析・エラー調査・修正提案まで一気通貫で実行できます。
Sentry.io(クラウド版)とセルフホスト版(On-Premise)両方に対応しています。セルフホスト版を使う場合は SENTRY_HOST 環境変数にホスト名を設定するだけで切り替え可能です。
スペック
- 配布形態: 公式推奨はホスト型リモート MCP(
https://mcp.sentry.dev・OAuth 認証)。本ページの npm パッケージ(@sentry/mcp-server・Node.js 20+・stdio)はセルフホスト等向けの代替手段 - 認証: User Auth Token(
SENTRY_ACCESS_TOKEN) - 接続先: Sentry.io(既定)/ セルフホスト版(
SENTRY_HOSTで指定) - 提供元: Sentry 社(公式・getsentry org)/ FSL-1.1-ALv2
- 対応範囲: イシュー・イベント・プロジェクト・チーム・リリースの参照と作成・更新、Seer による AI 原因分析、ドキュメント検索
- 公式リポジトリ: github.com/getsentry/sentry-mcp
導入手順
前提条件
- Sentry アカウント(sentry.io またはセルフホスト)
- Node.js 20 以上
- Sentry ユーザー認証トークン
Auth Token の取得方法
- Sentry 管理画面にログイン
- 「Settings」→「Account」→「API」→「Auth Tokens」へ移動
- 「Create New Token」をクリック
- スコープは公式推奨の
org:read/project:read/project:write/team:read/team:write/event:writeを選択(作成・更新系ツールには write 権限が必要) - トークンをコピーして
SENTRY_ACCESS_TOKENに設定
ステップ
- 使用環境(Claude Desktop / Cursor / Cline)のタブを選択し、設定例をコピー
<YOUR_SENTRY_ACCESS_TOKEN>を取得したトークンに置き換える- セルフホスト版を使う場合は、
envに"SENTRY_HOST": "your-sentry.example.com"を追加 - 設定ファイルに追記して保存し、クライアントを再起動
注意事項
SENTRY_ACCESS_TOKENは機密情報です。設定ファイルへの直書きを避け、環境変数での管理を推奨します。- 権限スコープは利用するツールに合わせて発行してください。イシュー更新・プロジェクト作成などの操作には write 権限(
project:write/event:write等)が必要です。 - セルフホスト版を使う際は、Sentry のバージョンによって一部 API が異なる可能性があります。エラーが出た場合は公式ドキュメントで API バージョンを確認してください。
設定方法
MCP は、お使いの対応アプリ(クライアント)に下記の設定を貼り付けて使います。 タブからアプリを選び、表示された設定をコピーしてください。
Claude Desktop: Anthropic 公式のデスクトップ版 Claude アプリ
{
"mcpServers": {
"sentry": {
"command": "npx",
"args": ["@sentry/mcp-server"],
"env": {
"SENTRY_ACCESS_TOKEN": "<YOUR_SENTRY_ACCESS_TOKEN>"
}
}
}
}
Cursor: AI 機能を内蔵したコードエディタ
{
"mcpServers": {
"sentry": {
"command": "npx",
"args": ["@sentry/mcp-server"],
"env": {
"SENTRY_ACCESS_TOKEN": "<YOUR_SENTRY_ACCESS_TOKEN>"
}
}
}
}
Cline: VS Code に追加する AI アシスタント拡張
{
"mcpServers": {
"sentry": {
"command": "npx",
"args": ["@sentry/mcp-server"],
"env": {
"SENTRY_ACCESS_TOKEN": "<YOUR_SENTRY_ACCESS_TOKEN>"
}
}
}
}
主なユースケース
- 「本番環境で直近 24 時間に増加したエラーを調べて」と聞くだけで、Sentry のイシュー一覧を AI が取得・分析してくれる
- 「このエラーの原因と修正方法を教えて」と Sentry のイシュー URL を貼るだけで、スタックトレースを解析して修正案を提示してくれる
- 「先週からのエラー発生トレンドをまとめて」と頼むと、定期レポートを AI が自動生成してくれる
- 「リリース後にエラーが増えたか確認して」とデプロイ直後の品質確認を自然言語で実行できる
プラットフォーム別の注意事項
- Windows:Windows では環境変数をシステム設定または PowerShell で設定できます: `$env:SENTRY_ACCESS_TOKEN = 'your-token'`
- プロキシ環境:Sentry API へのアクセスにはインターネット接続が必要です。セルフホスト版を使用する場合は `SENTRY_HOST` 環境変数にホスト名を設定してください。