Jira とは
Jira は、Atlassian が提供するエンタープライズ向けの Issue 管理ツールです。チケット・プロジェクト・スプリント・カスタムワークフローなど、大規模開発組織の業務を細かく構造化して管理できるのが特徴です。
同社の Confluence(ドキュメント管理)と連動して、要件→チケット→実装→ドキュメントを一貫して扱える設計。世界中の大規模開発組織・エンタープライズで広く採用されています。
これは公式提供ではなく、有志が作った非公式ツールです。
Jira × AI でできること
このMCPサーバーを導入すると、Jira のチケット管理と Confluence のドキュメント管理をAIへの一言で操作できます。
🎫 チケットを探す
「プロジェクト MYAPP の今スプリント・ステータス In Progress のチケットを担当者別で見せて」
→ JQL ベースの検索でチケット一覧を取得
📝 チケットを作成する
「『ログイン画面でパスワードリセットが失敗する』を Bug・優先度 High で起票」
→ タイトル・優先度・コンポーネント付きで新規チケットを作成
🔁 ステータスを遷移する
「BUG-123 のステータスを『Code Review』に移して、担当者を田中さんに変更」
→ ワークフロー遷移・担当者・属性の更新
📚 Confluence と連動する
「このチケットの仕様確認用 Confluence ページを作って、リンクを Issue に貼って」
→ Confluence ページの新規作成・Issue へのリンク追加
提供される主なツール
mcp-atlassian がカバーする主要操作(全72ツールから抜粋):
| ツール | 役割 |
|---|---|
jira_search | JQL でチケットを検索 |
jira_get_issue | チケットの詳細を取得 |
jira_create_issue | タイトル・優先度・担当者などを指定してチケットを作成 |
jira_update_issue | チケット属性の更新 |
jira_transition_issue | チケットのステータス遷移(ワークフロー) |
| Confluence ページの検索・取得 | Confluence の各ページを参照 |
| Confluence ページの作成・更新 | Confluence のドキュメントを編集 |
| Confluence へのコメント追加 | ページにコメントを投稿 |
README 上は 72 tools total と総数表記。Jira 側はチケット操作中心、Confluence 側はページ・コメント操作中心の構成です(個別ツール識別子は一部のみ公式に明記)。
Jira MCP Server について
Jira MCP Server(mcp-atlassian)は、sooperset 氏がコミュニティで開発・公開している MCP サーバーです。Jira API + Confluence API を経由してチケット・プロジェクト・ワークフロー・ドキュメントの操作を AI エージェントから実行できます。
特徴は「Jira と Confluence の同一サーバー実装」。要件→チケット→実装→ドキュメントを一連の流れで AI に扱わせる用途に向きます。Atlassian 社公式の MCP も別途存在しますが、本サーバーは Jira + Confluence 一体型のコミュニティ実装です。
スペック
- 配布形態: PyPI パッケージ
mcp-atlassian(Python 3.10+・uvxまたはpipで実行) - 認証:
- Cloud: API Token(
JIRA_USERNAME+JIRA_API_TOKEN) - Server / Data Center: Personal Access Token(
JIRA_PERSONAL_TOKEN) - OAuth 2.0 にも対応
- Cloud: API Token(
- 提供元: コミュニティ製(sooperset / MIT ライセンス)
- 対応範囲: Jira + Confluence の72ツール(同一サーバー)
導入手順
前提条件
- Python 3.10以上
uv(推奨)またはpipがインストール済みであること- AtlassianアカウントのAPIトークン(Atlassian Cloud利用の場合)
ステップ
- Atlassian APIトークンページ でAPIトークンを発行
- 自社のJira URL(
https://your-domain.atlassian.net)を確認 - ページ上部のタブから使用環境を選択し、JSON設定をコピー
your-domain・<YOUR_EMAIL>・<YOUR_API_TOKEN>をそれぞれ置き換え- コピーしたJSONを設定ファイル(claude_desktop_config.json など)に追記して保存
- クライアントを再起動
注意事項
- APIトークンはソースコードやチャット履歴に含めないよう注意してください。環境変数または
.envファイルで管理し、.gitignoreに追加してください。 - Jira Server(オンプレミス)の場合は
JIRA_URLにサーバーのURLを指定し、認証方式が異なる場合があります。詳細はリポジトリのREADMEを確認してください。 - チケットの更新・削除は元に戻しにくい操作です。AIに実行させる前に対象チケットのIDを必ず確認してください。
- 同じ
mcp-atlassianで Confluence も扱えるため、Plugy 内の Confluence エントリと配布パッケージが共通です。
設定方法
MCP は、お使いの対応アプリ(クライアント)に下記の設定を貼り付けて使います。 タブからアプリを選び、表示された設定をコピーしてください。
Claude Desktop / Claude Code: Claude Desktop(公式デスクトップアプリ)と Claude Code(公式CLI)は同じ JSON を使います。Desktop は設定ファイルに貼り付け、Claude Code は `.mcp.json` に記述するか `claude mcp add` で追加します。
{
"mcpServers": {
"jira": {
"command": "uvx",
"args": ["mcp-atlassian"],
"env": {
"JIRA_URL": "https://your-domain.atlassian.net",
"JIRA_USERNAME": "<YOUR_EMAIL>",
"JIRA_API_TOKEN": "<YOUR_API_TOKEN>"
}
}
}
}
Cursor: AI 機能を内蔵したコードエディタ(`~/.cursor/mcp.json` に記述)
{
"mcpServers": {
"jira": {
"command": "uvx",
"args": ["mcp-atlassian"],
"env": {
"JIRA_URL": "https://your-domain.atlassian.net",
"JIRA_USERNAME": "<YOUR_EMAIL>",
"JIRA_API_TOKEN": "<YOUR_API_TOKEN>"
}
}
}
}
Cline: VS Code に追加する AI アシスタント拡張(設定画面の MCP Servers から記述)
{
"mcpServers": {
"jira": {
"command": "uvx",
"args": ["mcp-atlassian"],
"env": {
"JIRA_URL": "https://your-domain.atlassian.net",
"JIRA_USERNAME": "<YOUR_EMAIL>",
"JIRA_API_TOKEN": "<YOUR_API_TOKEN>"
}
}
}
}
Gemini CLI: Google の AI CLI。設定形式は Claude Desktop と同じで、`~/.gemini/settings.json` の `mcpServers` に記述するか `gemini mcp add` で追加します。
{
"mcpServers": {
"jira": {
"command": "uvx",
"args": ["mcp-atlassian"],
"env": {
"JIRA_URL": "https://your-domain.atlassian.net",
"JIRA_USERNAME": "<YOUR_EMAIL>",
"JIRA_API_TOKEN": "<YOUR_API_TOKEN>"
}
}
}
}
OpenAI Codex: OpenAI の CLI/IDE。設定は TOML 形式で `~/.codex/config.toml` に記述します(下記は左の JSON から自動変換した参考値です)。
[mcp_servers.jira]
command = "uvx"
args = ["mcp-atlassian"]
[mcp_servers.jira.env]
JIRA_URL = "https://your-domain.atlassian.net"
JIRA_USERNAME = "<YOUR_EMAIL>"
JIRA_API_TOKEN = "<YOUR_API_TOKEN>"VS Code: VS Code(GitHub Copilot のエージェント)。`mcp.json` の `servers` キーに記述します(下記は左の JSON から自動変換した参考値です)。
{
"servers": {
"jira": {
"type": "stdio",
"command": "uvx",
"args": [
"mcp-atlassian"
],
"env": {
"JIRA_URL": "https://your-domain.atlassian.net",
"JIRA_USERNAME": "<YOUR_EMAIL>",
"JIRA_API_TOKEN": "<YOUR_API_TOKEN>"
}
}
}
}※ Gemini CLI は Claude Desktop と同じ mcpServers 形式のため同一の JSON を表示しています。Codex / VS Code タブの設定は、上記 JSON を各公式スキーマ(Codex=~/.codex/config.toml の TOML 形式 / VS Code=mcp.json の servers キー)へ 自動変換した参考値です。貼り付け前にお使いのバージョンの公式ドキュメントもご確認ください。
主なユースケース
- 今スプリントの未完了タスクや遅延チケットをAIが集計し、進捗サマリを即座に作成する
- 会議のメモや要件定義書からJiraチケットをAIが自動生成し、手入力作業をなくす
- 特定の担当者やラベルでフィルタしたチケット一覧をAIが整形して報告書に変換する
- バグ報告やユーザーフィードバックをAIがJiraチケットに起票し、優先度も判断する
プラットフォーム別の注意事項
- Windows`uvx` の代わりに、`pip install mcp-atlassian` 後はコンソールスクリプト `mcp-atlassian` でも起動できます。Python のパスが通っていることを確認してください。
- プロキシ環境Atlassian Cloud接続時は `HTTPS_PROXY` 環境変数を設定してください。