Chatwork とは
Chatwork は、日本発のビジネスチャットツールです。Slack や Microsoft Teams と同じく「メールに代わるチームコミュニケーションの場」として機能しますが、日本企業での導入実績が豊富で、特に中小企業・士業・自治体など「まず日本語で安心して使えるチャット」を求める層に支持されています。
「ルーム」と呼ばれる会話空間にメッセージ・タスク・ファイルを集約でき、「いつ・誰が・何をするか」をタスク管理機能で明示できるのが特徴です。社外のクライアントや取引先ともコンタクトしやすい設計で、社内外のコミュニケーションを 1 つに集約するツールとして使われています。
なお Chatwork は社内・取引先とのチームコミュニケーション向けです。一般消費者・顧客への通知やチャットボット対応を AI に任せたい場合は、日本で広く使われる LINE 公式アカウントを操作できる LINE Bot MCP Server(LINE 公式アカウント連携)が適しています。
公式提供のツール
これは Chatwork 公式のツールです。
Chatwork × AI でできること
この MCP サーバーを導入すると、Chatwork の操作を AI への一言で実行できます。
📝 進捗を投稿
「今日の作業報告を開発チームルームに送って」
→ メッセージ自動作成 + 送信
📰 未読を要約
「○○ルームの最新 10 件のメッセージを要約して」
→ 履歴取得 + 要点抽出
📋 アジェンダを共有
「明日の朝会アジェンダをチームルームに共有して」
→ 整形メッセージ自動送信
✅ リマインドをタスク化
「○○ルームに『議事録を共有する』タスクを私あてで登録して」
→ ルーム内タスクを自動作成
提供される主なツール
Chatwork MCP Server が公式に提供する主な機能領域(src/schema.ts のツール定義より):
| 機能カテゴリ | 主なツール |
|---|---|
| ルーム操作 | ルーム情報の取得・作成・更新・メンバー確認 |
| メッセージ送信 | ルームへのメッセージ投稿 |
| メッセージ取得 | ルーム履歴・特定メッセージの取得 |
| 未読管理 | 未読メッセージの取得・既読化 |
| タスク | 自分のタスク一覧・ルーム内タスクの作成・完了処理 |
| ファイル | ファイル一覧・取得 |
| コンタクト・招待リンク | コンタクト承認依頼の一覧・承認・拒否、招待リンクの作成・管理 |
API 実装名について
個別のツール名は公式リポジトリ でご確認ください。Chatwork API の主要機能領域をカバーしています。
Chatwork MCP Server について
Chatwork MCP Server は、kubell 株式会社(Chatwork ブランドの開発・提供元)が公式に提供する MCP サーバーです(リポジトリ: chatwork/chatwork-mcp-server、npm: @chatwork/mcp-server)。Chatwork API を経由して、AI エージェントからルーム・メッセージ・タスク・ファイル操作を実行できます。
日本語でそのまま指示できる設計のため、業務文書を Chatwork に集約している日本企業のチームにとって、Slack より自然に AI を組み込める選択肢になります。API トークン認証で接続するため、初期セットアップは数分で完了します。
スペック
- 配布形態: npm パッケージ(
@chatwork/mcp-server)+ Node.js - 認証: API Token(
CHATWORK_API_TOKEN環境変数) - 提供元: kubell 株式会社(Chatwork ブランド・公式)/ MIT
- 対応範囲: ルーム / メッセージ / タスク / ファイル / 招待リンク / コンタクト承認
- 公式リポジトリ: github.com/chatwork/chatwork-mcp-server
導入手順
前提条件
- Node.js
- Chatwork アカウントと API トークン
ステップ
API トークンを発行
Chatwork API トークン設定ページ で API トークンを発行します。
JSON 設定をコピー
ページ上部のタブから使用環境を選択し、JSON 設定をコピーします。
トークンを置き換え
<YOUR_CHATWORK_API_TOKEN> を発行した API トークンに置き換えます。
設定ファイルに追記して保存
コピーした JSON を設定ファイル(claude_desktop_config.json など)に追記して保存します。
クライアントを再起動
Claude Desktop などのクライアントを再起動すれば完了です。
注意事項
- API トークンはアカウントに紐づく個人の認証情報です。他人と共有しないようにしてください。
.envファイルで管理し、.gitignoreに追加することを推奨します。 - Chatwork API には 1 時間あたりのリクエスト上限があります(プランによって異なります)。
- メッセージ送信は取り消しができないため、送信前に内容を確認する習慣をつけてください。AI に大量送信を任せる場合は、事前確認のステップを挟むことを推奨します。
- API トークンの権限は Chatwork のアカウント権限に従います。アクセスできないルームには AI もアクセスできません。
設定方法
MCP は、お使いの対応アプリ(クライアント)に下記の設定を貼り付けて使います。 タブからアプリを選び、表示された設定をコピーしてください。
Claude Desktop / Claude Code: Claude Desktop(公式デスクトップアプリ)と Claude Code(公式CLI)は同じ JSON を使います。Desktop は設定ファイルに貼り付け、Claude Code は `.mcp.json` に記述するか `claude mcp add` で追加します。
{
"mcpServers": {
"chatwork": {
"command": "npx",
"args": ["@chatwork/mcp-server"],
"env": {
"CHATWORK_API_TOKEN": "<YOUR_CHATWORK_API_TOKEN>"
}
}
}
}
Cursor: AI 機能を内蔵したコードエディタ(`~/.cursor/mcp.json` に記述)
{
"mcpServers": {
"chatwork": {
"command": "npx",
"args": ["@chatwork/mcp-server"],
"env": {
"CHATWORK_API_TOKEN": "<YOUR_CHATWORK_API_TOKEN>"
}
}
}
}
Cline: VS Code に追加する AI アシスタント拡張(設定画面の MCP Servers から記述)
{
"mcpServers": {
"chatwork": {
"command": "npx",
"args": ["@chatwork/mcp-server"],
"env": {
"CHATWORK_API_TOKEN": "<YOUR_CHATWORK_API_TOKEN>"
}
}
}
}
Gemini CLI: Google の AI CLI。設定形式は Claude Desktop と同じで、`~/.gemini/settings.json` の `mcpServers` に記述するか `gemini mcp add` で追加します。
{
"mcpServers": {
"chatwork": {
"command": "npx",
"args": ["@chatwork/mcp-server"],
"env": {
"CHATWORK_API_TOKEN": "<YOUR_CHATWORK_API_TOKEN>"
}
}
}
}
OpenAI Codex: OpenAI の CLI/IDE。設定は TOML 形式で `~/.codex/config.toml` に記述します(下記は左の JSON から自動変換した参考値です)。
[mcp_servers.chatwork]
command = "npx"
args = ["@chatwork/mcp-server"]
[mcp_servers.chatwork.env]
CHATWORK_API_TOKEN = "<YOUR_CHATWORK_API_TOKEN>"VS Code: VS Code(GitHub Copilot のエージェント)。`mcp.json` の `servers` キーに記述します(下記は左の JSON から自動変換した参考値です)。
{
"servers": {
"chatwork": {
"type": "stdio",
"command": "npx",
"args": [
"@chatwork/mcp-server"
],
"env": {
"CHATWORK_API_TOKEN": "<YOUR_CHATWORK_API_TOKEN>"
}
}
}
}※ Gemini CLI は Claude Desktop と同じ mcpServers 形式のため同一の JSON を表示しています。Codex / VS Code タブの設定は、上記 JSON を各公式スキーマ(Codex=~/.codex/config.toml の TOML 形式 / VS Code=mcp.json の servers キー)へ 自動変換した参考値です。貼り付け前にお使いのバージョンの公式ドキュメントもご確認ください。
主なユースケース
- 「今日の進捗報告をプロジェクトルームに送って」と頼むだけで、AI が適切な文面を作成して Chatwork に投稿してくれる
- 「○○ルームの未読メッセージを要約して」と頼むと、大量の会話を素早くキャッチアップできる
- 「明日の朝会アジェンダをチームルームに共有して」と指示すると、整形されたメッセージを自動送信してくれる
- 「○○ルームに打ち合わせのリマインドを投稿して」「議事録共有のタスクを登録して」と日本語のままで連絡・タスク業務を完結できる
プラットフォーム別の注意事項
- WindowsAPI トークンは `.env` ファイルで管理し、`.gitignore` に追加することを推奨します。
- プロキシ環境社内プロキシ環境では `HTTPS_PROXY` 環境変数を合わせて設定してください。