use-cases

毎日の日報、AIに『今日やったこと』を渡すだけで完成するようにした

· Plugy編集部

シェア
目次

こんな悩み、ありませんか?

「今日やったこと、何だっけ」と一日を思い出しながら、日報の文面を整える。

毎日のことなのに、地味に時間がかかります。やった作業を箇条書きにして、丁寧な言い回しに直して、Chatwork の決まったルームに貼る。一回 10〜15 分でも、毎営業日となれば月に数時間。しかも疲れている夕方ほど、文面を考えるのが億劫になります。

報告まとめも同じです。「あのルームの今日のやりとり、結局どうなったんだっけ」を後から追うのは大変ですし、「明日の朝会で何を話すか」を毎回ゼロから整理するのも手間です。

この記事では、その状況を 「やったことをAIに渡すと、整った日報がChatworkに届く」 仕組みに変える方法を紹介します。プログラミングの知識は必要ありません。設定は表示された内容をコピー&ペーストするだけで、Chatwork は無料で始められる範囲からスタートできます。

この記事でできること

Chatwork MCP を Claude Desktop(AIアプリ)につなぐと、以下のような作業をAIに頼むだけで処理できるようになります。

  • 「今日やったこと(箇条書き)から日報を作って、開発ルームに投稿して」
  • 「○○ルームの最近のメッセージを要約して、要点だけ教えて」
  • 「明日の朝会アジェンダをチームルームに共有して」
  • 「○○ルームに、明日14時の打ち合わせのリマインドを丁寧に投稿して」

文面を考える・整える・投稿する、という毎日の連絡作業を、日本語で頼むだけで完結させられます。

【だいじな前提】AIアプリ と Chatwork MCP の役割分担

この仕組みは、2つの道具を組み合わせています。役割を分けて理解すると、うまくいきます。

  • Chatwork MCP の役割: Chatwork への投稿・メッセージの取得・ルーム情報の取得など、Chatworkを操作する部分
  • AIアプリ(Claude Desktop)の役割: 「やったこと」から日報の文面を考えて整える部分

つまり「文章を書くのはAI、Chatworkに届けるのがMCP」です。この分担を意識すると、AIに何を頼めばよいかが分かりやすくなります。

使用するサービスについて

Chatwork とは?

Chatwork は、国内で広く使われているビジネスチャットです。メッセージ・タスク管理・ファイル共有・ビデオ通話をまとめて扱え、社内外の連絡を1か所に集約できます。フリープラン(無料)から始められるため、まず試すハードルが低いのが特徴です。

Chatwork MCP とは?

Chatwork MCP は、Chatwork を AIアプリから操作できるようにする Chatwork 公式の MCP サーバーです。MCP(Model Context Protocol)とは、AIと外部サービスをつなぐための共通の仕組みのことです。これを使うと、AIアプリから「メッセージを送る」「ルームの内容を読む」といった操作ができるようになります。

詳しい対応ツールや配布情報は Plugy の Chatwork MCP ページ を参照してください。

必要なもの・費用

この仕組みを動かすのに必要なものと、費用の目安です。

必要なものプラン費用
Chatwork アカウントフリープランでOK¥0
Claude Desktop(AIアプリ)無料プランでOK¥0
Chatwork API トークン発行のみ(下記で取得)¥0

Chatwork のアカウント自体はフリープラン(無料)で作れます。AI 連携に使う API トークンが発行できるかどうかはプランや組織の設定によって異なるため、まずはご自身の設定画面で確認する形になります(手順はステップ1で説明します)。会社で Chatwork を有料プラン(ビジネス等)で使っている場合は、API トークンの発行に組織管理者の承認が必要です(後述)。

補足: Chatwork のフリープランには「メッセージの閲覧は直近40日まで」という制限があります。当日の日報を投稿する用途では問題ありませんが、「数か月前のやりとりを要約して」のように古いログを遡る使い方をしたい場合は、有料プランが必要になります。

始め方(やさしい順)

設定は3ステップです。技術的な操作は最後だけなので、順番に進めれば大丈夫です。

ステップ1: Chatwork API トークンを取得する

最初に「API トークン」という言葉が出てきますが、難しく考えなくて大丈夫です。

API トークンとは、AIアプリが「あなたの代わりに Chatwork を操作してよい」と認めるための「連携用の合い鍵」です。これがあると、毎回ログインし直さなくても、AIがあなたの Chatwork に日報を投稿できるようになります。やることは「鍵を1回発行して、AIアプリに渡す」だけです(安全性が気になる方は、記事末の「よくある質問」でも触れています)。

発行の手順はこうです。Chatwork にログインし、画面右上の利用者名をクリック →「サービス連携」→ 左メニューの「API トークン」を開きます。表示されたトークン(英数字の文字列)を、ステップ2で使うのでコピーしておいてください。

プランによる違い: Chatwork API の利用は、パーソナルプランでは申請不要で発行できます。一方、会社のビジネスプラン・エンタープライズプランでは、組織管理者への申請・承認が必要です(Chatwork 公式の案内による)。フリープランをお使いの場合は、上記の「サービス連携」メニューに「API トークン」の項目が表示されるかをまず確認してください。表示されない場合は、組織の管理者にご確認ください。

だいじな注意: API トークンは、いわば家の鍵です。他人に教えたり、SNS やファイルに貼り付けて公開したりしないでください。

ステップ2: Claude Desktop に設定をコピー&ペーストする

次に、AIアプリ(Claude Desktop)に「Chatwork とつなぐ設定」を貼り付けます。

まず、貼り付ける設定をコピーします。 Plugy の Chatwork MCP ページを開くと、Claude Desktop / Cursor / Cline それぞれの設定(JSON)がコピーできる形で用意されています。お使いのアプリのタブを選び、設定をコピーしてください。

次に、設定の貼り付け先(設定ファイル)を開きます。 Claude Desktop では、アプリ内のメニューから設定ファイルを開けます。

  • Claude Desktop のメニューから「Settings(設定)」を開く
  • 左側の「Developer(開発者)」タブを選ぶ
  • Edit Config(設定を編集)」ボタンを押す

これで設定ファイル(claude_desktop_config.json)が開きます。ファイルは下記の場所にありますが、上のボタンから開くのが確実です。

  • macOS: ~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json
  • Windows: %APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json

開いたファイルに、先ほどコピーした設定を貼り付けます。設定の中の <YOUR_CHATWORK_API_TOKEN> の部分を、ステップ1でコピーした自分のトークン(合い鍵)に置き換えて、保存してください。

参考までに、Claude Desktop の設定はこのような形です(最新の正確な値は上記の MCP ページで確認してください)。

{
  "mcpServers": {
    "chatwork": {
      "command": "npx",
      "args": ["@chatwork/mcp-server"],
      "env": {
        "CHATWORK_API_TOKEN": "<YOUR_CHATWORK_API_TOKEN>"
      }
    }
  }
}

ステップ3: AIアプリを再起動して、最初の一言を試す

設定を保存したら、Claude Desktop を再起動します。これで Chatwork とつながりました。

試しに「自分の Chatwork のタスク一覧を見せて」と聞いてみてください。タスクの一覧(やりとりの中で自分にお願いされた依頼など)が返ってくれば、接続は成功です。

実践プロンプト例

つながったら、実際の日常業務で使ってみましょう。AIへの頼み方(プロンプト)の例です。

例1: 今日の日報を作って投稿する

「今日やったことは、①請求書の作成5件 ②A社との打ち合わせ ③来週の資料の下書き。これを丁寧な日報にして、開発ルームに投稿して」

箇条書きで「やったこと」を渡すだけで、AIが整った文面に直し、指定したルームへ投稿します。文面を自分で整える手間がなくなります。

例2: ルームの未読を要約してキャッチアップする

「○○ルームの未読メッセージを要約して、決まったこと・自分がやるべきことだけ教えて」

大量のやりとりを全部読まなくても、要点だけ素早く把握できます。(フリープランでは閲覧できるのは直近40日分までです。)

例3: 朝会のアジェンダを共有する

「明日の朝会のアジェンダを作って、チームルームに共有して。議題は進捗確認・課題の洗い出し・今週の予定の3つ」

整形されたアジェンダが自動でルームに投稿されます。

例4: リマインドを投稿する/タスクとして登録する

「○○ルームに、明日14時の打ち合わせのリマインドを丁寧に投稿して」

「○○ルームに『議事録を共有する』というタスクを、私あてで明日締め切りにして登録して」

連絡やリマインドを、日本語で頼むだけで Chatwork に届けられます。Chatwork MCP はメッセージの投稿だけでなく、ルーム内のタスク作成にも対応しているため、「言いっぱなしにせず、やることとして残す」使い方もできます。

もっと活用: タスク管理と組み合わせる

Chatwork は「連絡・報告」を担うのが得意です。一方で、「誰がいつまでに何をやるか」というタスク管理を本格的に行いたい場合は、専用のツールと組み合わせると役割がはっきりします。

たとえば国内で広く使われている Backlog もAIから操作できます。連絡・報告は Chatwork、タスクや課題の管理は Backlog というように使い分けると、それぞれの強みを活かせます。どちらが優れているかではなく、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。

よくある質問

Q: 無料プランでも使えますか?

Chatwork のアカウントはフリープラン(無料)で作れます。日報の投稿・メッセージの取得・リマインドといった、この記事で紹介した使い方自体は、追加料金なしの範囲を想定しています。ただし AI 連携に使う API トークンが発行できるかはプランや組織の設定によって異なるため、ステップ1の手順でご自身の設定画面に「API トークン」の項目が出るかをまず確認してください。また「メッセージの閲覧は直近40日まで」という制限があるため、古いログを遡る用途では有料プランが必要です。会社のビジネスプランをお使いの場合、API トークンの発行には管理者の承認が必要です。

Q: API トークンって何ですか?危なくないですか?

API トークンは、AIアプリが「あなたの代わりに Chatwork を操作してよい」と認めるための鍵のような文字列です。これがあるおかげで、毎回ログインし直さずにAIが Chatwork を操作できます。鍵と同じく他人に教えないこと、公開しないことが大切です。

Q: プログラミングの知識は必要ですか?

不要です。設定は、表示された内容をコピー&ペーストし、自分のトークンに置き換えるだけです。コードを書く必要はありません。

Q: 投稿する前に内容を確認できますか?

できます。「投稿して」の前に「まず日報の下書きを見せて」と頼めば、AIが文面を提示します。内容を確認してから「これで投稿して」と伝えれば、確認してから送れます。

まとめ

毎日の日報や報告まとめは、一回あたりは短くても、積み重なると無視できない時間になります。

Chatwork MCP を使えば、その状況を 「やったことをAIに渡すと、整った日報がChatworkに届く」 仕組みに変えられます。文面を考えて整えるのはAIの役割、Chatworkに届けるのが MCP の役割——この分担を意識すれば、毎日の連絡業務をAIに任せられます。

まずは Chatwork のフリープランと無料のAIアプリで、「今日やったこと」を渡すところから試してみてください。

掲載元の MCP 詳細は Chatwork MCP のページ を参照してください。