GitHub MCP Server
- 最終確認:
- 2026-05-25
- ライセンス:
- MIT
GitHub とは
GitHub は、世界中のエンジニアやチームが「コードや成果物」を共有・共同編集するためのプラットフォームです。Microsoft 傘下で、エンジニアにとっては「コードの置き場所」というより「日々の作業場・コミュニケーション場」と言えます。
最近はコードそのものだけでなく、製品の要望管理(Issues)・PR レビュー・ドキュメント共有(Wiki)・Discussion・GitHub Actions(自動化)まで、エンジニアリングチームの仕事の大部分が GitHub 上で進みます。非エンジニアのプロダクトマネージャー・カスタマーサポート担当でも、Issue で要望を投稿したり進捗を確認したりする機会が増えています。
GitHub × AI でできること
この MCP サーバーを導入すると、GitHub の操作を AI への一言で実行できます。
📋 状況を把握する
「このリポジトリの直近 5 件の Issue を担当者別にまとめて」
→ Issue / PR / Actions 等の状態を一覧化
📝 起票・記録する
「ログイン画面のバグを Bug ラベル付きで Issue 起票して」
→ ラベル・担当者・優先度付きで作成
🔧 コードを操作する
「Issue #42 を解決する PR をドラフトで作成して」
→ 関連コード読込 + 差分作成 + ドラフト PR まで
🔍 CI・自動化を確認
「最新の GitHub Actions が失敗している原因を調べて」
→ ワークフロー実行ログを取得して失敗箇所を特定
提供される主なツール
GitHub MCP Server は 19 の toolset(機能カテゴリ) で構成され、各 toolset 内に複数のツールが含まれます(README 明記範囲):
| 機能カテゴリ | 主なツール |
|---|---|
issues | Issue の検索・取得・作成・更新・コメント |
pull_requests | PR の作成・一覧・マージ・読み取り |
repos | リポジトリ操作(ファイル取得・ブランチ作成・コミット履歴・コード検索) |
actions | GitHub Actions のワークフロー実行・ログ取得 |
code_security | コードスキャンアラート(脆弱性)の取得・一覧 |
dependabot | Dependabot アラートの操作 |
discussions | リポジトリの Discussion 操作 |
gists | Gist の作成・取得・更新・一覧 |
git | 低レベル Git 操作(コミット履歴等) |
labels | ラベル管理 |
notifications | 通知の取得 |
orgs / users | 組織・ユーザーの情報取得(チーム情報の取得は context toolset のツール経由) |
projects | GitHub Projects 操作 |
secret_protection | シークレットスキャンの操作 |
security_advisories | セキュリティ勧告の操作 |
stargazers | スター付け・取得 |
copilot | GitHub Copilot 関連の操作 |
context | 認証ユーザー情報の取得(get_me 等) |
「コードの状況確認」から「組織管理」「セキュリティ」まで、GitHub プラットフォームのほぼ全範囲を AI 経由で操作できる構成です。
GitHub MCP Server について
GitHub MCP Server は、GitHub 社が公式に提供する MCP サーバーです。GitHub の API を経由して、AI エージェントから Issue・PR・コード・Actions・セキュリティ機能までを操作できます。
配布形態は3種類用意されており、用途に応じて選択できます: ①Docker イメージ(ghcr.io/github/github-mcp-server)でローカル実行、②Go バイナリをビルドしてローカル実行、③GitHub 公式のリモート MCP エンドポイント(https://api.githubcopilot.com/mcp/)に直接接続。Docker セットアップが難しい場合や、複数マシンで共有したい場合はリモート接続が便利です。
スペック
- 配布形態: Docker(
ghcr.io/github/github-mcp-server)/ Go バイナリ / リモート MCP(https://api.githubcopilot.com/mcp/) - 認証: Personal Access Token(PAT)または OAuth
- 提供元: GitHub 社(公式)/ MIT
- 対応範囲: Issue / PR / repos / Actions / Security / Discussion / Gist / Projects 等 19 toolset
- 公式ドキュメント: github.com/github/github-mcp-server
導入手順
前提条件
- Docker がインストール済み(ローカル実行の場合)または対応 MCP クライアント(リモート接続の場合)
- GitHub アカウントおよび Personal Access Token(PAT)
- 必要スコープ:
repo/read:org(プライベートリポジトリを操作する場合)
- 必要スコープ:
ステップ(Docker 経由)
- GitHub の Settings > Developer settings > Personal access tokens で PAT を発行
- ページ上部のタブから使用環境(Claude Desktop / Cursor / Cline)を選択し、JSON 設定をコピー
<YOUR_GITHUB_TOKEN>を発行した PAT に置き換え- コピーした JSON を設定ファイル(claude_desktop_config.json など)に追記して保存
- クライアントを再起動(初回起動時に Docker が自動でイメージを pull します)
リモート MCP を使う場合は、対応クライアントの設定で https://api.githubcopilot.com/mcp/ を MCP サーバーとして登録し、OAuth または PAT で認証します(クライアントごとに手順が異なるため公式ドキュメント参照)。
注意事項
- PAT は秘密情報です。ソースコードやチャット履歴に含めないよう注意してください。環境変数ファイル(
.env)を使用し、.gitignoreに追加してください。 - PAT のスコープは最小限に絞ることを推奨します。プライベートリポジトリ操作が不要なら public スコープのみ、組織情報が不要なら
read:orgを外す、など。Fine-grained PAT の利用も推奨です。 - GitHub API にはレート制限があります。大量の操作を行う場合は、認証済みでも 5,000 req/h などの上限に達する可能性があります。
- AI に Issue / PR の編集・削除を任せる場合、取り消しが難しい操作(force push / マージ)は AI が暴走しないよう注意してください。実行前に必ず内容を確認するルール運用が推奨されます。
設定方法
MCP は、お使いの対応アプリ(クライアント)に下記の設定を貼り付けて使います。 タブからアプリを選び、表示された設定をコピーしてください。
Claude Desktop: Anthropic 公式のデスクトップ版 Claude アプリ
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "docker",
"args": [
"run", "-i", "--rm",
"-e", "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN",
"ghcr.io/github/github-mcp-server"
],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "<YOUR_GITHUB_TOKEN>"
}
}
}
}
Cursor: AI 機能を内蔵したコードエディタ
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "docker",
"args": [
"run", "-i", "--rm",
"-e", "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN",
"ghcr.io/github/github-mcp-server"
],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "<YOUR_GITHUB_TOKEN>"
}
}
}
}
Cline: VS Code に追加する AI アシスタント拡張
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "docker",
"args": [
"run", "-i", "--rm",
"-e", "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN",
"ghcr.io/github/github-mcp-server"
],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "<YOUR_GITHUB_TOKEN>"
}
}
}
}
主なユースケース
- 「このリポジトリの直近 5 件の Issue を一覧表示して」と AI に頼むだけで、フィルタ条件付きの Issue 状況をすぐ確認できる
- 「Issue #42 を解決する PR をドラフトで作成して」と依頼すると、関連コードを読んでドラフト PR まで作ってくれる
- 「現在のブランチの diff を見て、コードレビューを日本語でまとめて」と頼むと、変更点と懸念事項を整理してくれる
- 「最新の GitHub Actions が失敗している原因を調べて」と聞くと、CI ログまで読んで失敗箇所を特定してくれる
プラットフォーム別の注意事項
- Windows:PowerShell で `GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN` を設定する場合は `$env:GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN = '...'` を使用してください。
- プロキシ環境:社内プロキシ環境では `HTTP_PROXY` 環境変数を合わせて設定してください。
- :GitHub 公式のリモート MCP エンドポイント(`https://api.githubcopilot.com/mcp/`)も提供されています。Docker のセットアップが難しい場合は、対応クライアント(Claude Desktop / Cursor 等)でリモート接続を選択できます。